新着情報

広報誌「うるおい」第407号 2024年2月20日発行

ライトハウスから

3月18日は「点字ブロックの日」です。そこで、点字ブロックについて、また、目が見えないってどういうことなのか?をテーマにしたイベントのご紹介です。
日時:2024年3月3日(日) 10:00~12:00
会場への入場 9:50~
会場:韮崎市民交流センター「ニコリ」2階会議室9番
対象者:小中学生、視覚障害に関心のある方
ただし、小学校4年生以下は保護者の同伴が必要です
定員:同伴者を含め40名 先着順
参加費:無料
主催・申し込み先:視覚障害者の横の会(網膜色素変性症患者会) 電話・ファックス 0551-22-2754(穗阪)
後援:韮崎市教育委員会

プログラム
10:00 主催者挨拶
10:05~10:55
講演1 点字ブロックについて 講師:穗阪和宏
講演2 視覚障害者の日常生活について ー目が見えなくても元気です 講師:穗阪和宏
[休憩 10分間]
11:05~11:55
盲導犬についての講演とデモンストレーション 講師:日本盲導犬総合センター(富士ハーネス)盲導犬訓練士

それでは先月に引き続き、白い杖愛護作文で最優秀賞を受賞された二人の作品をご紹介いたします。

「できる」を信じて

山梨大学教育学部附属中学校
2年 堀之内 颯

ある番組を見て、目の不自由な母親の気持ちを知りました。この母親は出産の際、他の母親が普通にしている「母子同室」を病院側から断られてしまったそうです。「目が見えないと赤ちゃんをベッドから落としてしまう危険があるから」という理由で。様々な案を出し、何度も認めてもらおうとしたけれど結局認めてもらえずとても悲しい思いをしたそうです。
僕は以前、目の見えない夫婦が子供を育てるという番組を見た事があったのを思い出しました。ミルク作りもオムツ替えも自分達の指や手の感覚をたよりにとても上手にこなしていました。困り事もたくさん出てくるのですが、その都度工夫を凝らして乗り越えていく夫婦の姿がとても印象的でした。僕もこの番組を見るまでは、ベッドから赤ちゃんを落としてしまわないかと不安に思いましたが、きちんとベッドの柵を手でたどって確認し、赤ちゃんを抱っこする時も丁寧に抱き上げている様子を見ていらない心配だったと思えたのです。
先程の母親はもう一つ、こんな話もしてくれました。三歳になった娘を連れて公的な機関にある書類を出しに行った時、役所の方が自分ではなく、三歳の娘に向かって「ここにお母さんのお名前書けるかな?」と聞いたそうです。書く場所さえ教えてもらえれば字はわかるので自分で書けるのにと、とてもショックだったそうです。きっと書けないだろうと思われたショックと、自分がそこに存在しているのにまるで透明人間のような扱いを受けた事に二度傷付いたそうです。先の病院の件は母子の安全の為に、役所の件は、書くことができるか本人に聞くのも申し訳ないという思いやりだったのかもしれません。
僕はハッとしました。僕も以前、横断歩道を渡ろうとしている白杖の方を見つけ、困っているに違いないと思い込み道を渡るお手伝いをさせてもらった事があります。その方はとても喜んで下さったけれど、僕の勝手な思い込みで、「本当は一人でできるのに」と先回りされてしまった事にモヤモヤした気持ちになっていたかもしれません。「できないだろう」という思い込みが「できる」の芽をつぶし、その方の自信まで失わせてしまっていたかもしれないのです。これでは完全に思いやりの一方通行です。
ではどうしたら良いか。それは「できる」力を信じることではないでしょうか。その人の「できる」に目を向け、その人の力を信じ、静かに見守ることも大切だと今回の件で気が付く事ができました。五感に優れ前向きで明るく優しいステキな人達が、決して透明人間にならないように、僕達が本人に向かって話しかけ、本人の意志を大切にし、一人一人が輝ける温かい社会を作っていきたいです。

心を通わせて

甲斐清和高校2年
望月 このみ

私が目の不自由な人との交流を通じて感じたことは、積極的に自分から声をかけ、コミュニケーションを図っていこうとする姿勢の大切さです。
私は高校一年生の時に授業の一環で行った講演会で、初めて目の不自由な人の実際の生活の様子について触れました。講師として話をしてくださった方が、しきりに「何でもいいから、皆さんの方から声をかけてほしい」と話していたことが印象に残っています。
声をかける時には具体的な情報を伝えることが大切です。「もうちょっと進んでください」「あっちに〇〇があります」という説明では、対象物と実際にどのくらいの距離があるのか、対象物が前後左右どちらの方向にあるのか、わかりません。目が不自由であっても、具体的な距離や方向を確認してもらえるよう具体的な数値や方向を言葉で伝えることが大切です。目からの情報がつかめない、つかみにくいとはどういう状況なのか、障害を抱える方の困りごとを想像したり、理解したりすることで初めて、その人がどんな支援を必要としているのか考えることができます。また、いきなり声をかけてしまっては見えていない相手を驚かせてしまうので、目の不自由な方に対しては見えている私たちの方から声をかけるようにします。何か特別で大きなサポートをしようと力む必要などなく、同じ地域に住む仲間のような意識で接していくことで自然と互いの心の距離が縮まっていくのではないかと、私は考えます。
他にも町を歩いていて見かけることのある点字ブロックも目の不自由な人にとっては重要なものの一つです。普段自転車通学をしている私も特に悪気もなく、ふと点字ブロックの上に自転車を停めてしまったり、交差点の信号待ちで点字ブロックに立ち止まってしまったりすることがあります。点字ブロックを必要としている人のことを考えられなかったからこそ、そうした行動に至ってしまうのです。私たちが生活する地域には、さまざまな人が生活していることを、一人ひとりが認識することで多くの人が快適に暮らせる環境が整っていきます。快適に生活するための環境はみんなで作っていくものです。障害の有無はもちろん、障害の種類や程度などにとらわれず、すべての人が自由に安心して、のびのびとした生活が送れるような社会にしていくために必要なものは何か。それは対話することでしょう。
どんなに時代が進んでも完璧な社会になることなんてきっとありません。だからこそ、私たちは考え続けなければならないのです。何があったらより良いのか、わからないながらも考え続けることを私自身、これからも続けるとともにさまざまな人と対話し、心を通わせる努力を続けていこうと思います。

続いて、みーきのお料理コーナーです。

2月号レシピ

人気度の高い「くわ焼き丼」を紹介します。
からしがきいた甘辛だれがきいており、ご飯が進みます。簡単に作れますので、お弁当にも向いています。ねぎ類・きのこ類・しし唐など好みの野菜を炒めて加えてもおいしいです。
ちなみに「くわ焼き」の由来は「昔、畑を耕す鍬の上で焼いて食べた」ことから、来ているという説があります。

くわ焼き丼(2人分)

【材料】
豚薄切り肉200g
青じそ4枚
キャベツ適量
小さじ2
A
小さじ1
しょうゆ小さじ1
片栗粉大さじ1
B
砂糖小さじ2
しょうゆ小さじ4
みりん小さじ4
練がらし小さじ1
七味唐辛子好みで使用

◇作り方
① 豚肉を食べやすい大きさに切る。ポリ袋に肉・Aの酒・しょうゆ入れ、揉みこむ。しばらく置き、片栗粉を加えて全体にまぶす。
② 青じそ・キャベツはせん切りにし、水につけてシャキッとさせる。
③ フライパンに油を熱し、①の豚肉をほぐしながら両面を焼く。肉にしっかり火が通ったら火を止める。
④ 混ぜ合わせたBを加え、余熱で全体を混ぜ合わせる。
⑤ ご飯を器に盛り、水切りした青じそ・キャベツを散らし、④をのせる。

山視福協から

山梨県視覚障がい者福祉協会
角田貴弘

度重なる災害や事故などが起こり、おめでとうとは言い難い年の始まりとなりました。皆さまお変わりはないでしょうか。
私事ではありますが、先月1月にサウンドテーブルテニス関東大会(川崎)初の公式戦に出場しました。盲学校時代にサウンドテーブルテニスと出会い、初の公式戦となります。
日頃の練習の成果を発揮するというのは難しい事です。皆様の知らない私の一面だと思いますが、極度の緊張症で本番にあがってしまうのです。小学生のころ剣道をやっていて一試合3分なのですが、あまりの緊張に喉もカラカラで呼吸も苦しくなり、よく途中棄権したのを思い出します。晴眼者であれば、相手の風貌体格などで判断がつくこともありますが、何せアイマスクの為それも不可能です。徐々にその緊張症も解消しつつありますが、まだまだ心配は残ります。Withコロナとなり、いつものメンバーと一緒に川崎まで行けることは嬉しい限りです。
視覚障がい者となり、少し出来ることが少なくなりましたが、その分出来る楽しみを実感することができるようになったと思います。これからも自分の出来ることを充実させ、日々を楽しく豊かなものにしていきます。皆さんも新しく出来ることがあると思います、チャレンジ精神で今年も進んでいきましょう。
やる気 根気 負けん気
PS 弟猫のこまが正月早々猫タワーから転落、その音にお姉ちゃん猫のクロもびっくりし二人でしっぽを膨らませていました。初笑いさせてもらいました。

ことばのミニ解説

1月1日に能登半島を襲った地震。1か月経つ今でもまだ多くの行方不明者が見つかっておらず、心が痛みます。建物に甚大な被害をもたらした今回の地震。揺れ方に特徴があったようです。そこで今月は地震動の周期「キラーパルス」について解説いたします。
キラーパルスとは、英語でキラーは「人殺し」、パルスは、地震に関しては「継続時間が短い揺れ」という意味で使われています。つまりキラーパルスとは、「人的被害が大きくなる継続時間の短い揺れ」のことです。
今回の地震による建物被害は、石川県だけでこれまでに4万棟以上。また死因の9割は家屋倒壊によるものでした。6千棟のうち8割近い建物で全壊や半壊などの被害があった珠洲市。そこで甚大な建物被害を招いた要因として注目されたのが「キラーパルス」と呼ばれる特徴的な揺れの周期です。地震動の周期が短ければ小刻みな揺れ、周期が長ければ、ゆっくり大きく動く揺れになります。特に、周期が1〜2秒でやや短周期の揺れは、木造住宅の揺れを増幅させ、甚大なダメージを与えるため「キラーパルス」といわれているそうです。
東日本大震災は、短く小刻みな揺れだったのに対し、能登半島地震の揺れは、一つの揺れ幅が大きかったため、たとえ短周期であっても、建物がぐるぐる回転するかのような“ねじれ”の振動が入り、甚大な被害をもたらしたのではないかといわれています。
地震は、震源の断層や土地によって揺れの性質や揺れ幅が変わるようです。同等の震度でも、被害の大きさは変わるということが分かります。お住まいの自治体の被害想定マップを参考にしていただきますと、その土地がどんな揺れでどのような強さの揺れが想定されているのかを知ることができるそうです。

うるおい俳句教室

中嶋 英子 選

埜村 和美のむら かずみ
路地裏に走る子の声春隣
「感想」外に出て走っている子供は元気いっぱいの声を上げていることでしょう。耳に明るくひびきます。春はもうそこまで、大人の気分も明るくなります。原句「春どなり(・・・)」は漢字に直しました。以前「春隣」の読み方に迷ったことがありましたが最近の角川俳句大歳時記では「ハルトナリ」となっていますし、漢字の「隣」のほうが目にも訴えると思います。
もう一句、「ふわり巻く春のスカーフ母の首」は、作者はどうしてもお母さんの首にふわり巻きたいのですね。気持ちはわかりますが、句としてはどうでしょう。
また、「窓際に並ぶ花鉢春の水」はもっと適切な季語がないでしょうか。

小川 賢治おがわ けんじ
ふるさとに帰って来たよ春の朝
「感想」原句「ふるさとに帰って来たよと(・)春の朝」
誰にともなく、いいえ、自分自身に言って喜びを嚙みしめているのではないかと思います。久しぶりの帰省、あるいはUターンか。春の朝が効いています。
もう一句、「啓蟄やいのちの重み噛みしめて」の「啓蟄」は時候を表す季語なので、内容から見て何か見えるものを季語にしたほうが良いと思います。

石川 昭敏いしかわ あきとし
冬日差し奥の部屋まで入り込む
「感想」太陽の高度が一年中で一番低くなるのが冬至だそうで、このころ押し入れに日が届いていることに気づいたりします。明るい日差しは気分まで明るくしてくれます。
もう一句、「手探りの指が冷たい寒の入り」は何を手探りしていたのでしょうか。わかりにくいです。

中牧 洋子なかまき ひろこ
白梅のつぼみ抱えて友来とも きた
「感想」季節のお花の手土産はうれしいものです。四季の花の中でも他の花に先がけて咲く白梅を抱えて来てくれる友だち。素晴らしい友だちをまず讃え、花のつぼみへの期待に胸を膨らませ、作者は幸せいっぱいです。

寒月を水面に映し池眠る
「感想」よく見える句です。情景を端的に言い切っていますが、目に焼き付いて離れません。

次は三月です。兼題は「春の風」「雛祭り」「啓蟄」は三月六日なのに前回早くだしてしまいました。

覚えておきたい龍太の俳句 冬
福田 甲子雄ふくだ きねお 編著「蛇笏・龍太の山河」より抜粋

竹林の月の奥より二月来る
月は月光と理解すればよい。屋敷の裏庭は一面見事な真竹。その奥から目には見えない二月がやってくる。きっと月光は濡れているような潤いがあって春隣の感じ。季節としての二月をあたかも見えるものとした詩情の濃い作。
(昭和29年作 句集『童眸』所収)

それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。

暮らしのヒント

最近、頭に「+(プラス)」のついた見慣れない番号から電話がかかってくるという事例が多くなってきています。これらは国際電話を表しています。+のあとに国を表す番号がつきます。アメリカ・カナダが1などです。電話がつながると税務署や電話会社を名乗り、未払い金があるなどと言って支払いを求めるケースも多いということです。警察庁は、実際に海外からかけられているのではなく、国内の詐欺グループがアプリを使って国際電話を装い電話をかけ続けているとみています。身に覚えのない国際電話番号からの着信は詐欺だと思って、出たりかけなおしたりしないように注意してください。
また、有名な証券会社を語った詐欺のメールやメッセージも多くなっています。「特別なお客様に絶対に損をしないお得な情報をさしあげます」という夢のような内容です。現実はそんなに甘くないと普段はわかっていても、いざ自分にそんな話がやってくると、いつもの冷静な判断力がどこかへいってしまうこともあります。そんな時は家族でも友人でも、とにかく誰かと話して情報を共有しながら、できれば笑い話にしながら、いつもの落ち着きを取り戻してください。決してひとりで判断しないようにしてください。

新しい図書の紹介

◎デイジー図書

2-1

東 浩紀あずま ひろき11:48
ゆるく考える

内容 世の中を少しでもよい方向に変えるために、ゆるく、ラジカルにゆるく-。東浩紀の「平成20年代」のエッセイを集成。『日本経済新聞』の夕刊に毎週寄せていた文章や、『文学界』連載「なんとなく、考える」等を収録する。
(音訳者:佐野 晶子)

2-2

畠中 恵はたけなか めぐみ6:33
いつまで しゃばけシリーズ22

内容 長崎屋からあやかしが消えた! 大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと5年後の江戸。鍵を握るのは妖・以津真天いつまでなのか? 「しゃばけ」シリーズ第22弾。『小説新潮』連載を単行本化。
(音訳者:武藤 紀子)

2-3

滑志田 隆なめしだ たかし6:09
椿飛つばきと天地てんち

内容 「心の自由」を求める苦闘。その産物としての俳諧。それは現実からの逃避ではなく、宿命に対峙する命がけの表現の場であったのだ-。俳句雑誌連載をもとにした表題作に、北朝鮮での見聞をもとにした物語「平壌号ぴょんやんごう」を併録。
(音訳者:有泉 春枝)

2-4

船戸 崇史ふなと たかし5:09
「死」が教えてくれた幸せの本質

内容 二千人を看取った医師が、30年近くに渡る在宅医療の経験から見えてきた「幸せの本質」をまとめた書。死を目の前にして人は何に幸せを感じるのか、後悔を残さない生き方とは何かを、体験に基づいた視点から描く。
(音訳者:吉武 みどり)

2-5

ニーナ・デ・グラモン 著16:06
アガサ・クリスティー失踪事件

内容 小説家のアガサ・クリスティーが、イングランドの自宅から不可解な状況で失踪した-。世界で最も有名なミステリ作家が実際に起こした11日間の失踪事件をモチーフに、妻と夫とその愛人の奇妙な関係を描くサスペンス。
(音訳者:祢津 彩子)

2-6

牧野 富太郎まきの とみたろう1:58
94歳

内容 好きなことだけして「90歳の壁」を越える! 平均寿命63歳(男性)の時代に94歳まで元気に生きた牧野富太郎が、その元気の秘訣を指南するエッセイ集。
(音訳者:井口 登美子)

つづいて、「厚生労働省委託デイジー図書」です。

2-7

玉川 奈々福たまがわ ななふく 編著22:15
語り芸パースペクティブ

内容 視覚優位の現代で「語り芸」が受け継がれ、生き残っているのはなぜか。講談師・神田愛山、能楽師・安田登こうだんし かんだあいざん のうがくし やすだのぼるなど語り芸の第一人者を招いて2017~2018年に開催された実演と講演をまとめ、「語り」が担ってきたものに迫る。
以上、「厚生労働省委託デイジー図書」でした。

◎貸出おすすめデイジー図書

1月、2月は、成人の日・晴れの日にちなみ、キーワードは、「晴れ」です。

S2-1

梶 よう子 著8:49
本日も晴天なり

内容 時は幕末。鉄砲同心とは名ばかりの、つつじの栽培に精を出す武家があった。喧嘩も笑いも絶えない一家は、大小様々な事件に巻き込まれる。温かなお江戸家族小説。

S2-2

林 真理子 著13:47
素晴らしき家族旅行

内容 年上の人妻と不倫の果てに家庭を持ったぼんぼんの長男・忠紘ただひろとその妻、タマノコシ願望のチャッカリした妹、見栄っ張りの両親…総勢9人の菊池ファミリーが巻き起こす仰天騒動と面白おかしい人間模様。現代人の欲望を凝縮した家族のテンヤワンヤが、らせん階段のように渦巻く。

S2-3

中野 信子・沢田 匡人まさと6:58
正しい恨みの晴らし方

内容 「妬み」や「嫉妬」を感じたとき、脳や心にはどんな変化が生じているのか。どう対処すればいいのか。気鋭の脳科学者と心理学者が、既読スルー、芸能ゴシップ、忠臣蔵など身近な題材や科学的な実験データをもとに解き明かす。

S2-4

喜安 幸夫きやす ゆきお5:58
濡れ衣晴(は)らし

内容 夜逃げ人の家財道具を買い取る鬼助きすけは、南町奉行所の「隠れ岡っ引」の顔も持つ。品川宿の老舗料亭の包丁人と仲居が、店の金百両を持ち逃げした一件の探索を命じられた鬼助は、それが単純な駆落ち事件ではないことを知る。

S2-5

富澤 一誠とみさわ いっせい6:30
あの素晴しい曲をもう一度

内容 誰もが口ずさむ名曲には、意外なドラマや秘話が詰まっている。フォークからJポップまで、現場で見つめ続けてきた著者が綴る50年史。

以上、他館複製図書です。

◎点字図書

2-1

一人静ひとりしずか全3巻
あなたにありがとうを添えて

内容 感謝したい、この世のすべてに。忘れがたいあのとき、あの人…。移りゆく日常を清純な筆致でとらえた、こころ温まる短編小説集。
(点訳者:安原 久美子)

2-2

大谷 朝子おおたに あさこ全1巻
がらんどう

内容 誰にも恋愛感情が抱けず、結婚や出産が見えない平井。その隣で、死んだ犬のフィギュアを作る菅沼。アイドルの推し活が繋いだアラフォー女性ふたりが、コロナ禍で共同生活を始め…。『すばる』掲載を単行本化。
(点訳者:萩原 公子)

2-3

山西 均やまにし ひとし全7巻
バベルの塔の人々

内容 破綻した米大手証券を統合する! 突然発表されたトップの決断の裏にある真実とは…。元証券会社勤務の著者が業界内部を緻密に描いた経済小説。事件の裏側を登場人物がインタビュー形式で語る「ポストモーテム」も収載。
(点訳者:長嶋 明美)

2-4

佐伯 泰英さえき やすひで全5巻
竈稲荷へっついいなりの猫

内容 日本橋からほど近い竈河岸へっついがしの裏店で、三味線職人の父と暮らす小夏こなつ。父の弟弟子の善次郎ぜんじろうは、母のいない小夏を気遣いながら、一張いっちょうの三味線を造り上げることを夢みて修業に励んでいた-。時代小説の名手による爽やかな人情物語。
(点訳者:萩原 敏美)

2-5

阿部 泰尚あべ ひろたか全2巻
保護者のためのいじめ解決の教科書

内容 学校に相談するときは朝10時の電話。メールや手紙はNG…。わが子をいじめから守りたいと願う保護者に向け、6千件のいじめ相談を受けてきたNPO代表が、タテマエ抜きの超実践的いじめ解決法をアドバイスする。
(点訳者:奥本 和代)

2-6

辻堂 魁つじどう かい全5巻
乱菊らんぎく

内容 18歳の春、首斬人くびきりにんとしての生業を継いだ別所龍玄べっしょりゅうげん。不浄だが清々しい男の、友の、武士の無念を描いた、気迫と感涙の時代小説。「両国大橋りょうごくおおはし」「発頭人狩ほっとうにんがり」など全4話を収録。『小説宝石』掲載に書下ろしを加えて書籍化。
(点訳者:萩原 敏美)

つづいて、「厚生労働省委託点字図書」です。

2-7

ベン・デイヴィス 作、渋谷 弘子しぶや ひろこ全5巻
ぼくたちのスープ運動

内容 病気で入院していた十三歳のジョーダンが、ママが持たせてくれた温かいスープをホームレスの人にあげたことから広がっていった「スープ運動」。やがてジョーダンは、小児病棟で出会った少女との「大切な約束」が自分の行動の芯にあることに気づき…。

2-8

ケリー・ヤン 作、田中 奈津子たなか なつこ全4巻
わたしのアメリカンドリーム

内容 移民としてアメリカで厳しい生活をしている五年生の女の子・ミアとその家族。一家は住み込みで、モーテルの管理人をすることになった。有色人種をめぐるいろいろな事件を、ミアは大人もびっくりな知識と勇気で乗り越えて…。

2-9

ウルリヒ・フーブ 作、木本 栄きもと さかえ全1巻
箱舟に8時集合!

大きなスーツケースを持って、ノアの箱舟に乗ろうとしたペンギンたち。すると、世話役のハトに止められる。スーツケースをめぐる押し問答はやがて、神の存在を問う、信仰の核心にせまる問答へ…。世界27か国語で読まれている物語。

つづいて、「寄贈点字図書」です。

2-10

すこやか食生活協会製作全1巻
電子レンジでミートクッキング

内容 お肉の豆知識3編のほか、牛肉・豚肉を使った料理14品のレシピを紹介。カード1枚ごとに料理1品の材料と作り方を説明。点字・大活字併記。音声コード付き。

以上、「寄贈点字図書」でした。

◎一般CD雑誌

内閣府 寄贈1枚
明日への声 Vol.95 2024年1月発行
日本盲導犬協会 寄贈2枚
盲導犬くらぶ 113号

◎点字雑誌

内閣府 寄贈1冊
点字・大活字広報誌 ふれあいらしんばん Vol.95
神奈川県ライトセンター 寄贈1冊
かけはし 第438号 職員・利用者情報誌
桜雲会 寄贈1冊
コロナ禍での視覚障害者
盲人伝道協議会 寄贈1冊
信仰 2024年1月号

◎貸出おすすめデイジー雑誌

PHP研究所1枚
PHPスペシャル 2月号

今月のおすすめ雑誌は、『PHPスペシャル2月号』です。録音時間はおよそ2時間です。今月号の特集は、「口ぐせで人生は変わる!運のいい人になる言葉」です。日々何気なく口にする言葉によって思考や行動が変わり、人生も変わっていきます。どんな言葉を自分にかけ、相手に届ければ幸せになれるのでしょうか。今号は「言葉の力」についての特集です。言いたいことが1分で伝わる会話レッスン、使いたくない「もやもやフレーズ」、アニメに学ぶ人生を好転させる名言など盛りだくさんの内容です。リクエストお待ちしております。

≪用具部からのお知らせ≫

デイジー図書再生機「プレクストーク」と「リンクポケット」「PTP1ピーティーピーワン」の消耗品についてご紹介します。
電源コードやバッテリーなどは、大事に使っていても、使用回数を重ね、時間が経過するにつれて消耗していく部品です。電源コードが切れたり接触が悪くなったりした時や、充電してもバッテリーでの動作時間が短くなってしまったときは、部品のみを新たに購入することが可能です。
現在発売中のプレクストーク「PTR3ピーティーアールスリー」「PTN3ピーティーエヌスリー」のほかに、本体の発売が終了してしまった「PTP1ピーティーピーワン」「リンクポケット」「PTN2ピーティーエヌツー」の消耗品も購入できます。お気軽にお問い合わせください。なお、すべてご注文を受けてからのお取り寄せとなりますので、1週間程度お時間をいただきます。
「ACアダプタ(電源コード付き)(PTR3/PTN3/PTN2用)
価格:5,940円
「ACアダプタ(PTP1/リンクポケット用)
価格:4,290円

「バッテリー(PTR3/PTN3/PTN2用)
価格:10,340円
「バッテリー(PTP1/リンクポケット用)
価格:6,050円
※商品の価格と在庫状況はすべて2024年1月末時点のものとなります。

お問い合わせ・ご注文は、電話055-223-1113(貸出・用具専用番号)まで、お願いいたします。