新着情報

広報誌「うるおい」第417号 2024年12月20日発行

ライトハウスから

年末年始の休館及びサピエ図書館停止に伴う図書の貸出休止についてのお知らせ

・情報文化センターの年末年始の休館日は、12月28日土曜日から来年1月3日金曜日までです。それに伴う図書の貸出締切りは12月26日木曜日、貸出開始は、1月6日月曜日からとなります。
・サピエ図書館では、サピエ会員の個人情報と資料の著作権を保護するため、情報漏洩対策のメンテナンスを実施します。そのため、2025(令和7)年2月5日水曜日~3月17日月曜日まで全面停止となります。休止するサービスは次の通りです。
・点字図書 録音図書の貸出
・図書の検索
・他館への貸出依頼
・録音雑誌の一部の貸出
リクエストご希望の方は、来年1月末までに貸出係までご連絡ください。なお、返却は可能ですので通常通りお返しください。皆様には、ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

点字カレンダーを配布します

今年も日本テレビ小鳩文化事業団製作の点字カレンダーが、YBS山梨放送から寄贈されました。今回は「風景を感じる」というテーマで富士山に始まり、富良野のラベンダー畑や桜島の噴火口など毎月いろいろな風景写真が掲載されています。どうぞご活用ください。

第6回スマートフォン教室開催のお知らせ

山梨県障害者福祉協会ICTサポートセンターと共催で、スマートフォン教室を開催します。個別指導を中心としたスマートフォン教室になります。ご希望の方はお申込みください。
日時 令和7年2月1日(土) 13時30分~16時
対象 iPhoneをお持ちでボイスオーバーを使用している方
講師 田崎輝美氏、白濱顕子氏
内容 個々のスマホの状況を確認しながら、ボランティアさんと一緒に使い方を学びます。講師が順番に個別指導を行っていく形式です。
受講料 無料
定員 5名(先着順)
場所 山梨ライトハウス情報文化センター
申込み締切り 令和7年1月17日(金)
申込み問合せ先 山梨ライトハウス情報文化センター
電話 055-222-3502 担当 梶原・功刀まで
※申込み時に簡単な聞き取りをさせていただきますのでご協力ください。

生活体験文最優秀作品のご紹介

先月号でお知らせしましたが、今年度、生活体験文児童生徒の部並びに一般の部で最優秀賞を受賞されたお二人の作品をご紹介します。

諦める必要なんてない
山梨県立盲学校高等部本科普通科三年
           山口 穂乃華

 私は絵を描くことが好きだ。これまでに水彩、アクリル、色鉛筆など様々な画材で絵を描いてきた。高校生になり、油絵を描き始めた。二年目に入るころには油絵の描き方に慣れてきたのでUTY教育美術展に向けて作品を作ることにした。自分で応募を決めたのは初めてのことだった。 
 今回の作品は紫陽花を描いた。正方形のキャンバスに紫陽花の一部をアップで切り取った構図に左上から右下に向かって青から紫へとグラデーションをかけた作品だ。この作品の制作には美術の授業や放課後の時間をできる限りつぎ込んだ。下絵はクロッキー帳に描いたものを美術の先生にキャンバスの大きさに合わせて拡大してもらい、カーボン紙を使って転写する。次にベースの色を塗る。ベースが乾いたら花びらの重なりをわかりやすくするためにふちを白でなぞる。三日ほどして乾いてきたら色塗りの本番だ。花の中心からふちに向かって明るくなるように濃い色と、それを限りなく白に近くなるように調整した色を作り、花びら一枚一枚を丁寧に塗っていく。色を乗せては違う筆でぼかしを繰り返し、一つの花と全体のグラデーションのバランスを見ながら描いていく。この工程に一番時間をかけた。一枚の花びらに十分ほどかけて細かく調整し塗り重ねた。最後にカットした板材をキャンバスに打ち付けて額を作り完成した。紫陽花を鮮やかに、そして生き生きと描くことができたことに達成感を感じた。この作品には、雨に打たれても力強く堂々と咲き誇る紫陽花の生命力の強さを表現したことと、自分も自信をもって前を向けるようになりたいという思いを込めたことを合わせて「憧れ~たとえ雨に打たれても~」と題をつけて提出した。
 そこから数日が経った放課後、寄宿舎の自分の部屋で過ごしているとドアを誰かがノックした。ドアを開けるとそこには美術の先生が居て開口一番に「おめでとう!」と言った。状況を理解できずにいると先生は「美術展に出した絵が賞を取ったよ!」と嬉しそうに教えてくれた。信じられない。山梨県立美術館長賞、応募作品の中から一つしか選ばれない賞に選んでもらえた。周りの人とは見え方が違うことで、技術やクオリティーなどもだが、そもそも審査の同じ土俵に立つことも難しいかもしれないと思っていた。だからこの作品も入賞のことは考えず、楽しんで描くことに重点を置いた。今までも周りの人に追いつくことはできない、と色々なことを諦めてきた。しかし、今回のことで同じように評価してもらえて、好きなことを認めてもらえたようでとても嬉しかった。諦めなくていいこともあることを知った。挑戦することを決めて取り組んでみてよかったと思った。これからも諦めずに物事に取り組んでいきたい。

私の光
甲斐市  眞田 ひろみ

 私は八年前、職場の健康診断で眼の異常を指摘され、その後受診した眼科医から進行性の網膜症と告知された。当時は全く自覚症状がなく、まさに青天の霹靂だった。将来への不安から非常に落ち込んだが、日々の忙しさで深刻に考えることも次第に薄れていった。
 しかし、病は徐々に進行し、今から一年半前、長年続けた仕事や自動車通勤にも限界を感じるようになった。そして、家族と相談した結果、仕事を辞め運転免許証も返納した。
 その後、住み慣れた家の中では、気をつけていれば今まで通りの生活を続けていけるものと、淡い期待をしていたのだが、壁やドアにあたったり、床の物に躓いたり、階段から転落して怪我を負うなど、危険を感じることが増えていった。
 私は、ついに白杖を持つことを決心した。同時に点字を含めた自立訓練を受けることで、新しい生活を模索していくことにした。
 そして現在、自立訓練を始めて半年が経過した。この間に、様々な専門職の方と繋がることができた。生活相談員さんは、定期的に私と家族の様子を聞き取り、どのようなサービスが利用できるか等の情報を提供していただき、家族にとっても心強い存在である。
 歩行訓練士さんには、日常生活で実際に困ることを相談している。的確なアドバイスにより、視覚障害者向けの情報ツールや用具などを利用することで不便さを感じることが減った。点字訓練では、初めて触れる六つの凸点の識別に苦労し、挫けそうになる私を豊富な知識と経験に基づいた指導により、次の段階へ進ませてくれている。おかげで、半年間で児童書をゆっくりだが読めるようになった。
 音声で聞く読書と比べ、点字で読む読書は、目で文字を追う読書と同じワクワク感と満足感があることに驚いた。元来読書好きなので、読書の幅が広がったことに感激している。
 また、点字学習の達成感は、私の思考にも良い影響を与えている。できないことは増えていくが、まずは、できるように工夫してみよう、というプラス思考が生まれ、好きだが諦めていたパンや菓子作りをもう一度始めるきっかけとなった。
 これから始まる白杖歩行の訓練では、階段の昇降がある。転落した経験から恐怖と不安があるが、前向きに取り組み、また一歩先に進む自分に期待もしている。
 私は、時には現実に落ち込んだり、時には意欲的になったりを繰り返しながら今日まで来た。この気持ちの波は今後も続くのだと思う。だが、常に寄り添ってくれている家族がいる。そして、新しい生活を模索することで、多くの方々との出逢いがあり、その力を借りて前に進めている。これは、今後さらに視えない時がやってくるだろう私にとって、とても強い希望の光となっている。

続いて、みーきのお料理コーナーです。

12月号レシピ

年末年始の食事内容に悩む時期となりました。そんな時は簡単に作れる「混ぜご飯」はどうでしょうか。日常使いの食材でも混ぜご飯の具にすれば、おもてなし感もあり、喜ばれます。おせち料理と一緒に食べることも出来ます。今回はひじきご飯を紹介します。

ひじきご飯(2人分)

【材料】  
1カップ
ひじき10g
にんじん30g
ちりめんじゃこ30g
油あげ1/2枚
いんげん3本
1/2個
いりごま適量
だし汁1/2カップ
砂糖大さじ1/2
大さじ1
しょうゆ大さじ1・1/2
みりん小さじ1/2

作り方
① 米は普通に炊いておく。
② ひじきは洗って水につけて戻す。油揚げは油抜きし、にんじんと共に2㎝長さの細切りにする。いんげんは塩ゆでし、斜め薄切りにする。卵は薄焼き卵を作り、2㎝長さの錦糸卵にする。
③ 小鍋にひじき・油揚げ・にんじんを入れ、Aを加えて煮る。火を止め、そのまま味を染み込ませる。
➃ 温かいご飯に③・いんげん・いりごまを混ぜ合わせる。
⑤ ④を器に入れ、錦糸卵を散らす。

山視福協から

レジゴーで買い物しています
理事  井口靖也

 レジゴーとはイオンの食品スーパーの買い物システムの一つで普通のセルフレジとは違いお店貸し出しの専用端末か個人のスマホのアプリで商品のバーコードをスキャンしながらカゴに入れて行き専用レジで精算すると言うものです。レジの列に並ぶことはありません。
 私は月に何度か富士宮のイオンに遊びを兼ね買い出しに行きます。家の近所の商店とは違い安価で品揃えも良く気分転換になるからです。特売日や年末などは多くの客で賑わい以前はレジの長い行列に並び帰りの電車の時間が迫りハラハラしたことが何度もありました。やがてセルフレジが導入されましたが弱視なので操作が不安又後ろの方を待たせていると少しメカに明るい方の私でもパニックになってしまうので有人レジに並んでいました。
 ある日店内で当店でもレジゴーがスタートする旨のコマーシャルが流れ説明を聞いていくうちに興味を持ち試してみる事にしました。そして今に至っています。
 まず貸し出し端末だと拡大機能や音声機能が使えないので自分のアイホンにレジゴーアプリをダウンロードしました。専用カートには端末ホルダーが付いているのですが私は首かけようストラップを持っているので普通のカートを使います。レジカゴに予めエコバッグをセットすることも可能です。いざ買い物です。商品のバーコードをスキャンしてカゴに入れていきます。商品によってバーコードの位置が分かりにくい物もありカップ麺などはふたの絵の中にバーコードが隠れている物や包装類によっては光反射によりスキャン困難な物もあります。そんな時は近くの店員さんにヘルプを求めるか今はその品を諦めたりもします。又バラ売りや3個で千円などバーコードのない商品はアプリ内の商品一覧から商品と個数を手入力します。常にカゴに入れた商品名と個数と金額が一覧になっており随時合計金額も表示されているので予算や買いすぎなど参考になります。数量の変更や商品の削除も出来ます。
 いよいよ精算です。レジゴー専用レーンがあり入口にあるコードをスキャンすると精算機に転送され表示された番号の精算機に行きタッチパネルで支払いをタッチします。現金・カード・電子マネーなど一覧の中から支払い方法を選びます。私はモバイルWAONなので今買い物中のアイホンをタッチして支払い完了です。すると最終確認用のコードがスマホに表示されレーン出口の機械にかざせば全て完了です。貸し出し端末を使った際はそこに返却します。私はレジカゴ用のバッグなので袋詰めの手間も無く引き抜いて帰るだけです。
 流れは以上ですがレジゴーのメリットは行列に並ばなくても良いこと常に合計金額がわかること個人的ですが電車の時間に合わせてマイペースで買い物ができることです。デメリットはバーコードが見つからないことスキャン困難な物があること精算機の操作などでしょう。私は日頃から他の店で買った商品でもバーコードを探したり店員さんにスキャンのコツを教わったりして対処しています。又専用レーンには係員が常駐しているのですぐ対応して頂けます。酒類などの年齢確認やクーポンの取り扱いは係員が行います。初チャレンジの時何もわからなかったので係員に説明して頂きながら全てやって頂きました。これじゃあセルフレジじゃなくてヘルプレジだろうと言う漫談を思い出してしまいました。
 他の店でもこのようなシステムがあったら使ってみたいと思います。
 興味のある方は参考になさって下さい。

ことばのミニ解説

 今年も残すところあとわずかとなりました。来年の干支は巳、蛇です。今月は来年の干支について解説します。
 巳(蛇)というと少し気味が悪い動物と思われがちですが、実は神聖なる蛇は財産を引き寄せると中国では言われており、金運の象徴になっていますし、日本でも蛇は弁財天の遣いとして金運・財運の象徴となっています。
 では、巳年はどのような年になるのでしょうか?脱皮をする蛇のイメージから「復活と再生」を意味したり、植物に種子ができはじめる時期、次の生命が誕生する時期など、新しいことが始まる年になると言われています。また、「巳(蛇)」を果実の「実」にかけて「実を結ぶ年」であり、努力を重ね、物事を安定させていくといった縁起の良い年になるとも言われています。
 ちなみに、そんな巳年生まれの方の性格は、蛇は執念深い動物というイメージから、執念深く、情熱的と言われています。脱皮を繰り返し何度も再生するや、少しの傷を負っても、餌を食べなくても生き続ける強い生命力を持つというイメージや、一度絡みついたら離さずまとわりついたり、何日も獲物を待ち伏せしたりする習性など、さまざまな印象が合わさって「蛇=執念深い」というところから、巳年生まれの人の性格としては「努力を惜しまない」「粘り強い」「努力家」などと言われることが多いようです。ちなみにこの執念深い巳年生まれの方と相性がいい干支は、丑年、申年、酉年生まれの方といわれています。似ている部分、異なる部分をうまく活かしてお付き合いするとお互いに良い影響が得られるようです。       
 それでは感染症に留意し、良いお年をお迎えくださいませ。

うるおい俳句教室

中嶋 英子 選

(の)(むら) 和美
出し汁を足して子を待つおでん鍋

「感想」現在は出し汁の素、おでん具材セット、ひいてはレトルトおでんなどが、スーパーに売っていて、自宅でも簡単に調理でき、冷めたら電子レンジで温めるという手があります。この句のおでんは、火鉢とか石油ストーブに乗せてあるのでしょうか、寒い夜道を帰ってくる子のため焦げないように蒸発してしまった分、出し汁を足しているのです。苦労をかけた母のことを思い出してしまいました。

根深葱ドサリ置かるる勝手口
「感想」根深葱は葉葱と違い根元が白く長い葱のこと、主に関東で食べられ、煮込むと甘くとろりとした口当たりになるといわれています。土のついたまま大量に置かれた様が「どさり」で表現出来ています。俳句の場合、ここはひらがなの方が落ち着くように思います。

小川(おがわ) 賢治(けんじ)
知らずとも冬の気配はやってくる
「感想」今年は記録破りの長く暑い夏でした。漸く秋らしくなったら、すぐに冬の気配です。木枯、落葉、時雨、熱燗、冬の季語が浮かんできます。知らない間に、季節は流れていきます。そして巡ってきます。見たもの感じたことを記録しておきましょう。
もう一句の「降りしきる唸る風音(かぜおと)恐ろしや」は、季語が入っていないので、上五を「雪の宿」か「雪の夜」にしたらどうでしょうか。

石川(いしかわ) (あき)(とし)
襷かけ新聞を抜く冬の町
「感想」これは徒歩で新聞配達をしている情景と思われます。現在はしかるべき機能的な袋があるのでしょうが、私は町に住んでいないので徒歩の人を見たことがありません。「襷かけ」で引き締まった若者の姿が浮かび「新聞を抜く」で、きびきびとした動作が見えてきます。ほかの季節でなく「冬の町」が成功しているのではないでしょうか。静まった清潔な家並みが見えてきます。
もう一句の「風軽くざくざくと踏む栗畑」は、ざくざく踏むのは栗の毬なのかなと想像しましたが、よくわかりませんでした。

相沢 幸雄(ゆきお)
立冬なのに木枯の便りまだ聞かれず

「感想」たしかに寒くない立冬でしたね。「木枯の便り聞かれず冬に入る」とすると五七五になります。私には立冬に一句も作れませんでした。今日は飯田龍太先生の立冬の句を味わってみましょうか。
 冬に入る夜よりも昼の山しづか
 冬に入る水に夜毎の月明かり
 冬に入る子のある家もなき家も

次回はもう令和7年のお正月です。1年たつのはなんと早いのでしょう。今の季節は朝方と夕方の空が澄み透って美しく、これを何とか俳句にしたいと思いながら叶えられません。甲斐の国の山河は飯田龍太先生が数多の秀句を詠んでくれましたが、私たちも折々に味わいながら、作句に励みましょう。

覚えておきたい龍太の俳句 12月
福田甲子雄編著 「龍太俳句365日」より抜粋

父母の亡き裏口開いて枯木山
龍太俳句の秀作十句を挙げる企画があると必ず入っている作。昭和四十年十二月の作であるが、発表したのが昭和四十一年一月なので、句集『忘音』には発表年で収録されている。父蛇笏は昭和三十七年十月三日、母菊乃は昭和四十年十月二十七日に逝去されている。してみると、この句が作られたのは母の死から二カ月後。
開いたままになっている裏口から山が見えている風景であるが、「父母の亡き」という言葉を得ることによって、「裏口開いて」が単なる景としてではなく、何か作者の虚脱感のようなものさえにじみ出てくる。しかも、見えるものは枯木山だけ。後山の楢櫟の雑木が年の瀬の押しつまった日向に落葉しつくしているならば、悲しみもつのるもの。しかし、この句からは暗鬱なやりきれなさは感じられない。そこに多くの人の共感を呼ぶものがあるのだ。
(昭和41年作 句集『忘音』所収)

それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。

暮らしのヒント

 年末を迎え冬らしい寒い日が続きます。暑さと闘っていた時は憎らしいほどだった日光も最近は温かみを感じ進んで浴びにいきたくなります。晴れていればお布団を干し、寝ている時間もお日様の恩恵を受けたいですね。
 この布団干しの時間ですが「絶対に午前中しか干してはいけない」というふうにお考えの方もいらっしゃいます。確かに暑い時期は長時間強烈な日光を当てると布団が痛むということもありますし、何より布団が温まりすぎて就寝時に温かみを通り越して暑いということになってしまいますので、午前中のみの短時間で干すのは理にかなっています。でも、今のように寒い季節は日光も弱いので夏場より長時間かけないと十分に温まりません。お昼を過ぎて3時くらいまでは出していて良いようです。ただし遅くなってしまうと湿気を吸ってしまいますのでうっかりにはご注意を。片面ではなく両面を気長に干しましょう。
 そして干し終わりの時間ですがよくご近所から親の仇のようにバシバシと布団を叩く激しい音が聞こえます。布団が痛んでしまいますのでしないようにお願いします。強く叩くと布団の中の繊維が断裂しますし、埃が飛び出して吸ってしまいます。健康を害してしまいますので叩くのではなく、そっと払う程度にするか掃除機をかけるようにして下さい。柔らかな日差しを受け止めたお布団でごゆっくりお休みください。

新しい図書の紹介

◎デイジー図書

12-1
『十二月の辞書』
早瀬 (こう) 著
11:14

内容:AI研究者の南雲(なぐも)は、元恋人から依頼を受ける。私生児の彼女に父親が遺した函館の家にあるはずの、父が描いた彼女のポートレートを見つけてほしいと…。『SFマガジン』掲載の同名短編を原案とした長編恋愛ミステリー。
(音訳者 内藤 文子)

12-2
『おかえり』
福岡 晃子(あきこ) 著
2:41

内容:ロックバンド「チャットモンチー」の元メンバー、福岡晃子の随筆。バンド結成を決心した人生初ライブ、運命のバンドとの出会い、最後の武道館、出産を経て徳島への移住など、これまでの半生を瑞々しい筆致で綴る。
(音訳者 内藤 文子)

12-3
『底辺駐在員がアメリカで学んだギリギリ消耗しない生き方』
US(ユーエス)生活(せいかつ)(アンド)旅行(りょこう) 著
4:58

内容:30歳までどん底ニートだったが、ゼロスキルでアメリカに移住して駐在員になった! アラフォー独身オトコの異国での暮らし、仕事、旅行、お金について実体験を織り交ぜながら語る。
(音訳者 志村 香代子)

12-4
『魔女と使い魔の猫』
アマラ 著
11:29

内容:鉄道が遠く離れた町をつなげ、船が空を飛ぶ時代になっても、魔女は世界の隙間で、相棒の動物としたたかに暮らしていた。薬売りの魔女と相棒の黒猫。森に住む老齢の魔女と唯一の友人である竜。探偵に憧れる魔女と苦労性のカラス。「仮の姿」で人間の世を生きる魔女と使い魔の絆を描いたほっこり笑えてちょっぴり泣けるファンタジー。
(音訳者 雨宮 由美子)

12-5
『竜宮城と七夕さま』
浅田 次郎 著
7:20

内容:浦島太郎が食べたご馳走と、滅多に会えない織姫と彦星の恋の行方に想いを馳せる表題作をはじめ、「砂漠への帰還」「皇帝たちの温泉」「ヴェルサイユの奇跡」など、日常と旅の空を描く著者の筆が冴える極上のエッセイ集。
(音訳者 志村 理恵)

12-6
『小説異世界居酒屋「げん」』
(せみ)(かわ) (なつ)(や) 著
6:54

内容:東京某所で居酒屋「げん」を切り盛りする草平(そうへい)。ある日突然、異世界と出入り口が繋がってしまい、不思議なお客を受け入れることになり…。同名のマンガをノベライズした、異世界グルメファンタジー。
(音訳者 小田切 秀子)

12-7
『5分後に犯人に迫るラスト』
エブリスタ 編
3:29

内容:絶対に逃がさない! 「響かなかったトランペット」「壊れた傘は歌わない」「神様の声」など、謎、疑惑、スリル満点のミステリー短篇小説9作品を収録。小説投稿サイト『エブリスタ』掲載に加筆・修正して書籍化。
(音訳者 坂爪 宏子)

◎貸出おすすめデイジー図書

今年も、残すところわずか。振り返るとさまざまな出来事があった一年でした。今月は、そんな「事情」をキーワードにご紹介します。

S12-1
『情事と事情』
小手鞠 るい 著
6:06

内容:事情のない情事なんてない、すべての愛には、裏がある。夢のようなお遊びの果ての、夢のない現実とは? 大人たちの上品で下品な恋愛事情を描く。

S12-2
『こちらの事情』
森 浩美 著  
6:59

内容:母を介護施設に送り出さなければならない苦悩の息子に、母が言う。「人の手は二つしかない。大事なものができれば、先に持っていたものは手放さなくちゃ」。母を老人介護施設に預ける息子の心中を描いた『荷物の順番』やラジオドラマ、試験問題になった出色の感動短編集。

S12-3
『奇妙な死体のとんでもない事情』
(たつみ) 信二 著
5:21

内容:犯罪を否定する遺体、社会の病理に斃れた声なき犠牲者たち、遺族との寄り添い方、震災という慟哭の現場、もの言わぬ遺体から授けられた教え。死体と向き合い続けて40年の法医学者が、記憶に残る事件を語る。

S12-4
『ちょっと徳右衛門 幕府役人事情』
稲葉 稔 著  
7:53

内容:剣の腕は確か、上司の信頼も厚いのに、「大事なのは家族」と言い切る、八十石取りの与力・浜野徳右衛門。ある日、息子の慎之介が上役の息子にイジメられていることを知り…。右往左往の徳右衛門、ささやかな幸せを守れるか。

S12-5
『患者の事情』
集英社文庫編集部 編
12:17

内容:「同世代と会うと、つい病気自慢大会になっちゃう」お父さん。「風邪くらいで休めないのは私も同じよ!」とお母さん。「眠剤効かねえマジ病む」と娘。シリアスから不条理まで、患者の思いや悩みを描く全14編収録のアンソロジー。

以上、他館複製図書です。

◎テキストデイジー図書

こちらは文字データを基に作られた図書です。再生には、合成音声読み上げ機能を利用するため、想定された読みとは異なる読み方をする場合があります。こちらの図書は、CDでのお貸出はできません。パソコン・リンクポケット・PTR3のオンラインサービスを使い、サピエ図書館から直接ダウンロードしてご利用ください。

12-1
(すい)芙蓉(ふよう)
浅井(あさい) 和昭(かずあき) 著

内容:春風が吹こうが秋風が吹こうがおわらの恋風身についてならない。哀愁を帯びた旋律に乗せ、男と女が幻想的で優美な舞を見せる。「おわら風の盆」を背景に繰り広げられる、静かに、酔うように移り変わる人々の人生を描いた小説。

12-2
『花を旅する』
栗田 (いさむ) 著

内容:桜、藤、百合、菊、梅…1年12カ月の「花」を1章ごとにとりあげ、花の名所への旅、そして文学・芸能・伝承にわけいり、時空を超えた花との出逢いから、花に託された日本人の心をさぐる。

◎点字図書

12-1
越後(えちご)上布(じょうふ)
浅井(あさい) 和昭(かずあき) 著
全6巻

内容:(ちょ)(ま)という植物から作られる「越後上布」を、雪と太陽の光で漂白する、南魚沼の春の風物詩ともいえる「雪ざらし」という作業。その雪ざらしを通して、さまざまな理由で傷つき、生きる意味を模索する人達がふれあい、新たな人生を設計していく、愛と再生の物語。
(点訳者 新藤 恵)

12-2
『オンガクハ、セイジデアル』
ブレイディ みかこ 著
全5巻

内容:移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス…。イギリスの出来事が、その先の未来と今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬った「アナキズム・イン・ザ・UK」の前半部に、web掲載を増補し文庫化。
(点訳者 有賀 文枝)

12-3
『女の背ぼね』
佐藤 愛子 著
全2巻

内容:女と母は強くあれ! スジを通して生きてきた著者が、40代後半から70代はじめにかけて書いた雑文の中から、厳選して収録。笑って元気になれる、痛快・爽快エッセイ集。
(点訳者 河西 登茂子)

12-4
『彼が残した最後の言葉』
ローラ・デイヴ 著
全6巻

内容:夫が失踪した。妻のハンナに残されたのは「彼女を守って」と書かれたメモと、夫の連れ子のベイリー。そしてベイリー宛ての大金が入った鞄。のちに夫が働くテック企業に巨額の詐欺の疑いがかかり…。
(点訳者 須田 千文)

12-5
『90歳の人間力(にんげんりょく)
外山(とやま) 滋比(しげひ)(こ) 著
全1巻

内容:リンゴはキズがあるほど甘くなるという。人間も同じで後悔、失敗、恥が多いほど幸せになれる-。96歳まで現役で活躍した“知の巨人”が到達した卓見の数々。「失敗のない成功は危ない」など、人間力を養う34話を収録する。
(点訳者  河西 登茂子)

12-6
『コンビニオーナーぎりぎり日記』
仁科(にしな) 充乃(よしの) 著
全3巻

内容:近隣にコンビニが増え、店舗乱立で売り上げは激減。従業員も奪い合いとなり、時給を上げても応募者なし。オーナー夫婦は休みなしで…。約30年にわたり毎日店舗に立ち続ける現役オーナーが、コンビニ経営の光と影を告白する。
(点訳者 堀内 美紀子)

12-7
『サブスクの子と呼ばれて』
山田 悠介 著
全9巻

内容:「ヒト」のサブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で暮らす(れい)仄花(ほのか)は、違法な仕事を繰り返しながら、身を寄せ合って生きていたが、高1の秋に狂気と悲劇が訪れ…。
(点訳者 出口 京子)

12-8
『自宅で死を待つ老人たち』
大城(おおしろ) 堅一(けんいち) 著
全2巻

内容:“ただ看取るだけ”が在宅医療の目的でいいのか。最先端医療の提供と医師の負担軽減を叶える新たな在宅医療のロールモデルとは。超高齢社会における在宅医療の新たな可能性を説く。在宅医療の事例も紹介する。
(点訳者 長戸 美子)

12-9
『妻は見えるひとでした』
小野寺(おのでら) (エス) (かず)(たか) 著
全5巻

内容:幼いころから、「見える」能力のために苦労してきた妻。しかし、そんな妻を救ったのも、その能力でした。妻に付いた龍神と対話し、その教えを実践したことにより人生が驚くほど好転した夫婦の、実話を基にした再生の物語。
(点訳者 佐藤 岳美)

12-10
『遠い日のこと』
飯田 (りゅう)(た) 著
全3巻

内容:若死にした3人の兄。著者の母の胸に抱かれて息絶える祖母、そして蛇笏晩年の母恋いの俳句。家族の絆と恩愛(おんあい)離別(りべつ)の悲しみを感動的に綴った表題作をはじめ、自然と人間に深いまなざしを注ぐ珠玉のエッセイ55篇。
(点訳者 長戸 美子)

12-11
『開き直る禅思考』
枡野(ますの) 俊明(しゅんみょう) 著
全3巻

内容:禅は、失敗への怖れや迷いを削ぎ落して、しなやかに「今」を生きるための智慧の宝庫。歴代の禅僧たちが残した禅語や、彼らの逸話を交えながら、失敗から学び、のびやかに生きるヒントをわかりやすく伝える。
(点訳者 上野 元子)

12-12
『富士山と太陽の下で』
木暮 武彦 著
全3巻

内容:日本のロックシーンを牽引するギタリストが選んだのは、富士北麓での子育てだった-。自然の中でゆったり、けれどまっすぐに取り組んだ、木暮“shake(シャケ)”武彦流育児と生活の記録。『山梨日日新聞』連載を加筆・修正。
(点訳者 井川 陽子)

12-13
『二人の嘘』
(ひと)(しずく) ライオン 著
全7巻

内容:女性判事・片陵(かたおか)礼子(れいこ)は、かつて懲役刑に処した元服役囚が、近頃、裁判所の前に佇んでいることを知る。過去の資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始めるが、それによって二人の運命が思わぬ形で交わり…。
(点訳者 奥本 和代)

12-14
『無人島ロワイヤル』
秋吉 理香子 著
全4巻

内容:バーのマスターの「俺、無人島、持ってるよ」の一言で、8人の常連たちは3つのアイテムを手に楽園を目指すことに。10億円の賞金をめぐって、壮絶なサバイバルバトルが幕を開け…。『小説推理』連載に加筆、訂正し単行本化。
(点訳者 小泉 ゆう子)

12-15
『ものがわかるということ』
養老 孟司 著
全2巻

内容:若い頃は、勉強すれば、なんでも「わかる」と思っていた-。ものがわかるということ、「自分がわかる」のウソ、世間や他人とどうつき合うか…。養老孟司が、自分を自由にしてくれる「ものの見方・考え方」を説く。
(点訳者 河西 登茂子)

12-16
『ラザロの迷宮』
神永(かみなが) (まなぶ) 著
全8巻

内容:湖畔にある洋館を、学生時代の友人と共に訪れたミステリ作家・月島(つきしま)理生(りお)。殺人事件の犯人を当てる脱出型の謎解きイベントが開催されるはずだったが、参加者たちは本物の死体を発見してしまい…。予測不能のサイコ・ミステリ。
(点訳者 坂本 みつ子)

12-17
『笑う老人生活』
高嶋 弘之 著
全2巻

内容:人と会ったらしゃべりまくり、80歳過ぎてから初体験ばかり、毎日欠かさず150gの肉食、ダウン症の長女との暮らし…。「89歳にして、今がいちばん幸せ」と語る著者が「愛されるじいさん」になる秘訣を綴る。
(点訳者 仲田 ルリ子)

◎一般CD雑誌

『音声広報 明日への声 Vol.100』
内閣府 委託
1 枚

◎点字雑誌

『点字・大活字広報誌 ふれあいらしんばん Vol.100』
内閣府 委託
1 冊

『厚生 第305号 9月20日発行』
厚生労働省 委託
1冊

『月刊東洋療法 363号 2024年11月発行』
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈
1冊

『盲ろう者の専門誌 コミュニカ2024年・秋・No.69』
全国盲ろう者協会 寄贈
1 冊

『かけはし 第443号令和6年11月』
神奈川県ライトセンター 寄贈
1冊

『信仰 2024年11月号』
日本盲人キリスト教伝道協議会 寄贈
1冊

『ニッポン放送 ラジオ 点字・拡大文字番組表 2024年9月30日~2025年3月30日』
ニッポン放送 寄贈
1冊

『TBSラジオ 点字・拡大文字音声コード番組表2024年10月~2025年3月秋冬号』
TBSラジオ 寄贈
1 冊

※5冊頂きましたので、ご希望の方は貸出(055-223-1113)までご連絡下さい。4名の方に差し上げます。

◎貸出おすすめデイジー雑誌

『エッセ 1月号』
扶桑社
1枚

今年最後の貸出おすすめ雑誌は『エッセ 1月号』です。今月号の特集は「幸せの黄金比でお金が貯まる!無理なくやせる!」です。お金とダイエットの悩みはマネするだけのベストなバランス「黄金比」で解決! プロに教わる黄金比を参考に2025年をハッピーな1年にしていきましょう。リクエストお待ちしています。

≪用具部からのお知らせ≫

今月は、拡大読書器「クローバーブック」をご紹介します。
据置型と携帯型の長所を集約した拡大読書器で、ノートパソコンと同等のスペースがあれば使用可能です。
モニター画面と資料を置く場所の間に十分なスペースがあるので、筆記や裁縫なども違和感なく作業できます。
モニターは12.5インチのフルHD液晶を搭載。ボタンや操作レバーを使った簡単な操作と、タッチパネルを使った直感的な操作の両方で使用可能です。
遠方カメラで、授業や会議などで板書を確認できるほか、カメラの向きを自由に変えられるので、自分の方にカメラを向けて拡大ミラーとしても使用できます。
こちらの用具は日常生活用具給付制度の対象となっており、山梨ライトハウスで体験が可能です。体験をご希望の場合は、必ず事前にご連絡ください。その他お問い合わせなどは、貸出・用具専用電話(055-223-1113)までご連絡をお願いいたします。