社会福祉法人山梨ライトハウス

社会福祉法人 山梨ライトハウス

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曲名:青い鳥 作詞:竹内秀秋
作曲:一瀬公弘

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広報誌「うるおい」(拡大版)第364号 2020年7月20日発行

目次 山梨ライトハウスから皆さんへ山視福協から山視民協からことばのミニ解説うるおい俳句教室暮らしのヒント用具部からのお知らせ
新しい図書の紹介 デイジー図書貸出おすすめ音訳図書マルチメディアデイジー図書貸出おすすめ図書点字図書点字雑誌

ライトハウスから皆さんへ

 九州では梅雨前線の影響で猛烈な雨が降り、道路の寸断、河川の氾濫や土砂崩れなどが各地で発生しました。一因とされる線状降水帯は、事前の予想が難しいとされています。熊本の人吉盆地周辺の地形は甲府盆地と似通っているといわれます。山梨に住む私たちも、水害について十分に警戒していかなければならないと痛感します。
 また、緊急事態宣言が解除されてから、そろそろ2カ月が経とうとしていますが、都内を中心に新型コロナウイルス感染者数が再び増加し始めています。山梨県でも、春の開催を延期し11月開催を目指していた信玄公祭りも残念ながら中止となりました。これからのイベントの予定もほとんどなくなり、外出の機会がめっきり減りましたね。今月は、「ステイホーム」のこの機会に、雑誌 山梨ジャーナルのご紹介をしたいと思います。

 皆さん、こんにちは。昨年の4月から、山梨ジャーナルの編集長をしています、梶原です。今月は、「山梨ジャーナル」の内容についてご紹介します。
 「山梨ジャーナル」は、山梨ライトハウスの声のオリジナル機関誌として、昭和41年9月に創刊されました。最初は、年に2・3回の発行でしたが、徐々に回数を増やし、やがて月刊誌となり現在まで続いています。2020年6月号で575号となり、現在は6つのコーナーに編成されています。まず、時事コーナー …山梨日日新聞社の記者が県内ニュースをわかりやすく紹介します。続けて、秩父を歩く …日本を歩く一つの手だてとして、秩父を案内します。担当は、音訳ボランティアの桂田晶子さん。ライトハウス文芸 …川柳の紹介と、選者の浅川和多留先生の選評コーナー。ふれあいコーナー …視覚障がい者、関係者が、様々なテーマの話をします。マイクリポート …視覚障がい者団体の行事、各種イベントの様子、最新機器やアプリの紹介などのリポートです。最後に、新しい図書の紹介 …新しく貸し出される図書や雑誌、おすすめ図書の紹介をします。
現在、私を含め11名の編集委員がいます。その中の音訳ボランティアの皆さんが、これらの内容を毎月交替で案内人をつとめながら紹介しています。これからも、今までの伝統を受け継ぎ、新しい内容を取り入れながら、より親しまれる山梨ジャーナルを製作していきたいと思います。ご意見、ご希望のコーナー等がありましたら、是非お知らせください。なお、山梨ジャーナルは、デイジー版とカセット版の貸出しを行っています。ご利用をよろしくお願いします。
 さて、このコロナ禍で「新しい生活様式」を守りつつ実施する自立訓練事業にも支障が出ています。最近の訓練の様子をお伝えします。

 うるおい読者の皆さま、こんにちは。山梨ライトハウス青い鳥成人寮の歩行訓練士 金山です。新型コロナウイルス感染予防対策の一環として、4月1日から電話などを使った遠隔訓練を始めました。電話やインターネットの通話サービスなどを使う、この訓練の方法をオンライン訓練と呼んでいます。利用者の快いご協力で、通所訓練の全てと訪問訓練の一部がオンライン訓練に移行しましたが、その後も皆さん順調に訓練を進めています。一番多いのは点字訓練で、他にもパソコンやスマートフォンの訓練をする方がいます。今回は、そんなオンライン訓練からのこぼれ話をお届けします。

 点字訓練Aさん(通所から電話訓練に切り替え)
 通所訓練では1時間で1字しか進まないこともあったのに、オンラインになって4字も5字も進むことも。忙しい毎日だそうですが、通っていた時間を予習の時間にあてるようにしたとのこと。ついに50音が終了し、長文の読みへ進みました。その先の、点字を書く訓練を楽しみに準備しています。

 パソコン訓練Bさん(通所から電話/Skype訓練に切り替え)
目が見えなくても聞くだけで楽しいYoutube動画の話題で盛り上がっています。URLなどの訓練課題はこちらからメールで送りますし、宿題は自分で済ませてメールで送ってきてくれます。まさにリモート訓練という感じです。

 来月以降も、このオンライン訓練からのこぼれ話は続きます。お楽しみに。
 これから暑い夏に向かいます。コロナ対策に加え、熱中症予防にも十分備えて元気にお過ごしください。

山視福協から

求められるスマホ社会への対応

山視福協会長 堀口 俊二

 なかなか出口の見えないコロナ禍、マスクをしながら感染症にも熱中症にも気を配らなければならないという大変な夏を迎えています。読者の皆様、くれぐれもご自愛ください。
 さて、標題のスマホですが、加速度的に普及し今や国民の大多数がそのユーザーとなっています。アプリの開発も盛んで、日常の買い物や様々な手続き、趣味活動に至るまでこれ1台あれば何でもできるといっても過言ではなく、視覚障がい者の間でもその利用が急速に増えつつあります。ただ、つるっとした画面のタッチ操作に何となく抵抗を感じ、未だにガラケーを愛用しておられる方が少なくないのも事実です。ところが、ガラケーでのネットサービスが間もなく終了するなど、世の中の趨勢はどんどんスマホに傾いています。特に最近気になるのが、スマホを持っていないと生活上の不都合や不利益が生まれつつあるということです。国が進めているキャッシュレス決済もスマホがあれば大変便利です。また、先月厚労省が導入を決めた「新型コロナウイルス接触確認アプリ」に至っては、スマホがなければ蚊帳の外です。加えて、スマホ上で動作する視覚障がい支援アプリも多数開発されており、スマホが使えるか否かでQOLに大きな格差が生まれつつあります。特に、文字を認識するアプリや歩行に役立つナビゲーションアプリなどはバリア解消に直接つながるものであり、これらを使いこなせる意義は大変大きいものと考えます。一方、警察庁ではスマホにより視覚障がい者に信号の表示を音声等で提供するシステムを新たに開発し、令和2年4月から運用を開始しました。従来の音響式信号機は、近隣住民の理解が得にくく、夜間や早朝の作動は不可能でしたが、このデメリットを解消するシステムとして大きな期待が寄せられています。また、県内でも新たな動きがありそうです。マスコミの報道によると、長崎県知事は県議会での障がい者医療費窓口無料化に関する質問に対する答弁で、当事者が受診後口座から医療費が引き落とされる仕組みの電子決済システムを構築すると答えました。これは、医療機関の窓口で示されるQRコードをスマホで読み取れば現金を支払わなくても済むもので、実質上の窓口無料になる訳ですが、当然のことながらスマホの所有が前提となっています。例をいくつかあげましたが、このようなことは今後益々増えるものと予想されます。
 そこで問題となるのが、このような時代の変化に対する私たちの対応です。二つの視点から考える必要があるのではないでしょうか。まず長期的には、すべての視覚障がい者がその恩恵にあずかれるよう、視覚障がい者へのスマホの普及を加速させることです。そのためには、操作方法をだれでも取得できるサポート体制の充実が必須です。また、合理的配慮という観点から、凹凸のない画面を操作しなくてもスマホが使える「リボ2」などのキーボードを、日常生活用具給付品目として認めてもらう運動を強めることも大切です。しかし、これらのことを実現するには乗り越えなければならない課題も多く、ある程度の時間を覚悟しなければなりません。そこで必要となってくるのが短期的な視点です。当面の間は、スマホがなくても不利益や格差が生じることのないよう、代替手段の提供を行政や企業に求めていくことです。特に、国や県などがスマホを前提とした施策を検討する際には、必ず代替策を併せて打ち出すよう働きかけていかなければなりません。いずれにせよ今やスマホ社会、私たち視覚障がい者がこのスマホとどう向き合い、生活の中にどう取り込んでいくかは当会としても真剣に考えなければならない重要な課題となってきました。進化を続けるスマホ環境を肌に感じながら思うところを書いてみました。かくいう私も、この7月からスマホデビューし、あのつるつるした厄介な画面に四苦八苦している毎日です。

山視民協から

2019年度の主な活動

会長 桜林正巳

今号は、2019年度の主な活動について紹介します。
1 重度医療費窓口無料の復活を求めて
 重度医療費の窓口無料復活を求める会(以下求める会)が、昨年12月に開いた交流会及び今年の1月に行った県との話し合いに、会からそれぞれ1名が出席し、その中で5名の視障者の切実な要望や思いを届け、早期の窓口無料の復活を訴えました。医療費助成制度の対象者の実態は、未払い者の増加など深刻な状況で、実現にはまだまだ長い道のりがありますが、本会は今後も求める会と連携し、無料復活に向けて取り組みます。
2 二つの点字署名で大きな成果
 今年2月から3月まで、全視協からの「核兵器廃絶を求める国際点字署名」と、障全協(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)からの「介護保険の利用料等の撤廃を求める国会請願の点字署名」に取り組みました。そして、情報読者には二つの署名へのご協力をお願いするとともに、2月のうるおいで核兵器廃絶の署名への協力の積極的な呼びかけを行いました。その結果、二つに共通する署名が多く、介護保険が29筆・核廃絶がそれに上乗せされて33筆となりました。これは、これまで本会が取り組んだ点字署名の中で最高の記録であり、私たちの呼びかけに答えてくれた情報とうるおい読者の力により、このような大きな成果となりました。そして、この運動の意義として、1.核廃絶の声を上げ山梨の視障者の平和を願う意思を示したこと。2.障害者総合支援法の介護優先原則がある中で起きてきた障害者の65歳問題についてあきらかにしたことです。そして、山梨の自治体の対応について3月のうるおいで伝えました。
3 その他
 このうるおいをはじめ山視民協情報を例年より多く発信するなどして、情報・宣伝活動を充実させました。また、電車の調査は7月以降できなかったものの、今年の4月にコロナウイルスの感染防止対策として中央線などの電車が押しボタン式から自動ドアになったことは朗報でした。この状態をコロナの終息後も継続するよう、JRに要望しなければなりません。
 私たちは、会結成46年目の活動に入った今年度も、運動団体としての歩みを進めていきます。

ことばのミニ解説

 スーパーなどへの買い物はエコバック持参が定着してきましたが、コンビニへ行く際に無料でもらえるレジ袋は便利でした。しかし、このプラスチック製品は、海洋汚染や地球温暖化などの問題があることから、7月1日よりプラスチック製買物袋が有料化されることになりました。
  その一方で、環境省は、繰り返し使用が可能なプラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上の分厚いもの、海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの、バイオマス素材の配合率が25%以上のものの3種類を対象外としました。
そこで今月は、「バイオマス」について解説します。バイオマス(biomass)は、英語の「バイオ(生物、生物資源)」と「マス(量)」を組み合わせた言葉です。一般的には、植物などの生物から生まれた再生できる資源のことをいいます。
 バイオマスのプラスチックは、トウモロコシやサトウキビなどが原料で、光合成の際に二酸化炭素を吸収しているため、ごみとして燃やして二酸化炭素が出ても、地球温暖化にはつながらないとされています。石油などの化石資源は、このまま大量に使い続けると数十年後にはなくなるかもしれないといわれています。再生可能なバイオマスは、うまく使えば、人類にとっても地球環境にとってもやさしいエネルギー源となります。
 有料化の対象外になった袋もご紹介しましたが、やはりごみを減らすためにも、買い物の際には忘れずにいつもエコバックを携帯し、食品などを入れた後は食中毒予防のためにも、必ず洗うなどして清潔を心がけましょう。

うるおい俳句教室 越石 一彦 選評

埜村 和美
黒南風やまた摩りたる膝頭
(評)梅雨真盛りの湿った南風が黒南風(くろはえ)。梅雨時の体調不良は誰にも経験があるはず。何度も膝頭を労わる作者の気持ちがよくわかります。

白南風や水玉スカーフ首に巻き
(評)梅雨時の暗い南風が黒南風なら、梅雨明けの明るい南風は白南風(しろはえ)。水玉のスカーフはまさに白南風のイメージ。前句同様に季語との取り合わせで季感豊かに詠われている。

石井 迪男
梅雨に入る自粛の日々のショパンかな
(評)梅雨時のステイホームでのショパン。ショパンの「雨だれ」の中間部の重さと暗さがまさに現在の自粛の心境。しかし、この「雨だれ」も最後はまた明るい雨に戻っていきます。

月見草我がときめきの少年期
(評)太宰が山梨で見た月見草はおそらく黄色の大待宵草。本来の月見草は白く儚げな花です。月見草に郷愁を抱いている作者。さて、どちらの月見草だったのでしょう。

小川 賢治
鍵閉めて戸締りをして桜桃忌
(評)三十九歳で入水自殺した太宰の忌日が桜桃忌。六月十三日。掲句は解釈の難しい一句。自分の心に鍵を掛けて閉ざし、桜桃忌を迎えたと読むと太宰を敬愛する作者の深みある一句に。

母と行く散歩の道や夏の夜
(評)掲句は前句と違い一読内容が理解できる一句。しかし、その句意には前句以上の深みを有しているように思われる。人生は一瞬、その一瞬の中の命の繋がりを思う。それは、儚い「夏の夜」という季語の持つ力が発揮されているからだ。だから俳句は深い。

小林 文雄
見えぬ目のまなうら溢れ天の川
(評)心の目で見る天の川の美しさが「溢れ」ている。この世に目に見えるものなど僅か、目に見えるものだけが真実ではない、とも示唆してくれる。ちなみに、七夕は旧暦の関係で秋の季語、よって「天の川」も秋の季語に分類されている。

バラの香と自転車に道ゆずりけり
(評)馥郁としたバラの香りを自転車が運んでくる。「バラの香」にも道を譲るという表現が俳句ならでは。面白い。

中牧 洋子
なすきゅうり友が持ち来る厨口
(評)女性ならでは、主婦ならではの明るい一句。語呂がよく、その読みやすさが夏の一日をさらに明るくしている。

緑陰に猫はべらせて点書読む
(評)点書だからこその「緑陰」を作者は堪能、満喫している。前句の明るさ同様、人生に対する作者の姿勢に敬服する。

相沢 幸雄
夏山に恩師と登れど動けぬ二人
(評)登山での行き倒れを楽しんでいるかのような作者。気の毒にと思う前に、どことなくユーモアを感じてしまう。五七五などに囚われない自由な句柄ならでは。

手作りの扇子を仲間に振舞いて
(評)何ごとにも囚われず、そのままの日常を切り取って行くのが作者の句風。飾り気がなく温かい。

伊東 一敏
母は逝く梅雨の晴れ間のあの朝に
(評)母を失った日は人生で最も特別な日。その日、その時間、その天候等を鮮明に覚えている人も多いはず。私の場合は冬の満月を見ると母の顔が浮かぶ。

聞こえたり郭公の声に癒されて
(評)哀愁を誘う郭公の声。別名「閑古鳥」。しかしこの鳥、なんと他の鳥の巣に卵を産み、自分は子育てをしないのだとか。声のイメージとかなり違っている。やさしく、甘い声には皆さんも気を付けて。

「総評」

梅雨時のマスク着用はとても不快ですが、そんな鬱陶しさを吹き飛ばしてくれるのが「うるおい俳句」。これからも皆さんの素敵な一句を楽しみにしています。
さて、今月のポイントとしては
 ・季語をイメージした取り合わせ
 ・季語をイメージした音、楽曲
 ・句の解釈は読者に託す
 ・季語の持つ力
 ・心の眼で詠む
 ・流麗で読みやすい俳句
 ・日常を切り取った自由な句柄
 ・特別な日の一句
等がありました。ぜひ参考にしてみてください。
次回は八月、「晩夏」「秋隣」の候、俳句では「お盆」はもう秋です。皆さんの逝く夏の一句を楽しみにしています。

「子燕の遠きまなざし山のこゑ」 一彦

先月号の中牧洋子さんの作品に誤りがありました。「冬寒やビロードのごと猫の耳」と紹介しましたが、正しくは、「梅雨寒やビロードのごと猫の耳」です。大変申し訳ありませんでした。

それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。

暮らしのヒント

今月の暮らしのヒントは、「食中毒予防」です。

食中毒を防ぐポイントです。
家庭での食中毒予防は、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、どのように細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。ここでは、「買い物」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」の5つのポイントで具体的な方法を紹介していきます。
(1)買い物
•消費期限を確認しましょう。
•肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買いましょう。
•肉や魚などは汁が他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れましょう。
(2)家庭での保存
•冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
•肉や魚はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう。
•肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う。
•冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保ちましょう。
(3)下準備
•調理の前に石けんで丁寧に手を洗いましょう。
•野菜などの食材を流水できれいに洗いましょう。
•生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにしましょう。
•生肉や魚、卵を触ったら手を洗いましょう。
•包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分けると安全です。
•使用後のふきんやタオルは熱湯で煮沸した後、しっかり乾燥させましょう。
•使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)。台所用殺菌剤の使用も効果的です。
(4)調理
•調理の前に手を洗いましょう。
•肉や魚は十分に加熱。中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安です。
(5)食事
•食べる前に石けんで手を洗いましょう。
•清潔な食器を使いましょう。
•作った料理は、長時間、室温に放置しないようにしましょう。

引用:全国健康保険協会 季節の健康より

新しい図書の紹介

今月号の新しい図書の紹介です。

◎デイジー図書

7-1

西村 知香 監修 3:27
認知症の親を介護している人の心を守る本

内容 肌自分の「介護疲れ」を無視して頑張ろうとしていませんか?“介護うつ”を招きやすい4つの問題とその解消法をイラストと共に解説。介護で息切れしないためにすべきこと、やってはいけないことを紹介します。(音訳者:有泉春枝)

7-2

角野 栄子 著 4:55
「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出

内容 洗濯する母の背中のぬくもり、ブラジルで出会った赤毛の魔女…。喜びだけでなく、悲しみも人に力を与えてくれる-。国民的人気作「魔女の宅急便」を生み出した作家が、優しさとユーモアにあふれる日々を綴ったエッセイ集。(音訳者:原野由美子)

7-3

小川 糸 著 3:04
旅ごはん

内容 ピンクのスープ、アーティチョークのオムレツ、崎陽軒のシウマイ……。著者が魅了されたリトアニアや、暮らしを営むドイツをはじめとする欧州各地の料理から、身近な日本のお弁当まで、忘れられない味と人々との出会いを綴った人気作家のおいしいエッセイ。(音訳者:田中美智子)

7-4

浅葉 なつ 著 8:42
どうかこの声が、あなたに届きますように

内容 とある事情から地下アイドルを辞め、マスクを手放せなくなっていた奈々子は、ある日ラジオ局のディレクター黒木から、番組アシスタントにスカウトされる。初日の生放送は後に「伝説の十秒回」と呼ばれる神回となるが-。絶望を抱える中学生、子どものいない夫婦、切実な日々を生きるリスナーに、奈々子の声は響くだろうか。ラジオの魅力と、傷を抱えた人々が織り成す、あたたかな小気味よさあふれる物語(音訳者:田中美智子)

7-5

NHK「クローズアップ現代+」取材班編著 4:27
カスハラモンスター化する「お客様」たち カスタマーハラスメント

内容 いきなりネットに名前をさらす、大声で値引きを迫る…。広がる一方のカスハラ(顧客の迷惑行為)の事例とその対策を紹介する。NHKの番組「クローズアップ現代+」の放送内容をもとに情報を追加し書籍化。(音訳者:武藤紀子

◎貸出おすすめ音訳図書

今月は、山梨県出身の児童文学作家・絵本作家として活躍する「安東みきえ」で、心がほっこり笑顔になる本はいかがでしょうか。

S7-1

安東 みきえ 著 1:39
頭のうちどころが悪かった熊の話

内容 人生について考える7つの動物寓話。登場する動物たちに家族や知人といった身近な人達を重ね合わせてみることで、なるほどと思う発見があるかもしれません。子どもから大人まで楽しめるお話です。(他館複製図書)

S7-2

安東 みきえ 著 3:33
ゆめみの駅遺失物係

内容 あたしは、たしかに「なくしちゃった」とつぶやいたのでした。中学生の主人公が訪れた駅の遺失物係には「おはなし」が届けられていた。なくした「おはなし」を探し聞く、美しくふしぎな物語。(他館複製図書)

S7-3

安東 みきえ 著 4:30
夕暮れのマグノリア

内容 夕暮れ時、静かに目をこらして。ふしぎな世界はすぐそばにある。光と闇のまざる時間、生と死の境目がぼんやりするころ…。女子中学生・灯子とうこの感受性がつむぐ、やさしさと不思議さに満ちた一年間を、美しく巧みな筆致で描く。(他館複製図書)

S7-4

安東 みきえ 著 3:57
呼んでみただけ

内容 家族と過ごす日常、人生の特別な時間の一瞬のきらめき、いつも胸の奥にある子ども時代。そしてそれは、明日に続いている。家族の愛おしい時間を綴る、ちょっとこわくてせつない7つの「おはなし」入りの物語。(音訳者:小林素子)

S7-5

安東 みきえ 著 2:55
ワンス・アホな・タイム

内容 昔々ある国に、美しくて強い、奇跡のような王子がいた。しかしそれを一番知っているのが、当の本人というところがまずかった…。口当たりが良いけれど、後から苦味がズシンと効いてくる、王や王子や姫たちのお伽話7編。(音訳者:標 春恵)

◎マルチメディアデイジー図書

マルチメディアデイジー図書は、パソコンで再生すると、音声の他に文字や画像を同時に表示できるように製作されたものです。パソコンで再生し、名画を見て楽しみたい場合は、再生ソフトが必要になります。なお、音声のみでしたら、既存のデイジー再生機(N2/N3/R3)で、通常のデイジー図書と同じように利用できる図書です。

6-1

嶺重 慎みねしげ しん 広瀬 浩二郎 村田じゅん 編 1枚
知のスイッチ 「障害」からはじまるリベラルアーツ

内容 「障害」をキーワードに、学問と社会の「あたりまえ」を問い直す試み。既存の学問に「障害」を取り入れた実例や、障害者が生み出した新しい学究活動などを紹介する。 (厚生労働省委託図書)

6-2

柳楽 未来なぎら みらい 著 1枚
手で見るいのちある不思議な授業の力

内容 視覚障害の子どもたちが動物の骨を触って学ぶ生物の授業。それは教師たちの熱意から始まった。学ぶことの本質に触れる、新鮮な感動をよぶルポ。『毎日新聞デジタル版』連載に加筆。ジャケットそでにデキストデータ引換券付き。 (厚生労働省委託図書)

6-3

日本アート・センター 編 1枚
浦上玉堂 新潮日本美術文庫14

内容 自由奔放な筆致の山水画で知られる江戸時代の画家、浦上玉堂。彼の作品とその画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。(厚生労働省委託図書)

6-4

日本アート・センター 編 1枚
村山槐多かいた 新潮日本美術文庫42

内容 大正期に活躍した洋画家・村山槐多。22歳で夭逝した彼の作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。(厚生労働省委託図書)

6-5

日本アート・センター 編 1枚
モディリアーニ 新潮美術文庫45

内容 短い生涯ながら数々の伝説が語られる芸術家モディリアーニの作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。(厚生労働省委託図書)

6-6

日本アート・センター 編 1枚
モネ 新潮美術文庫26

内容 印象主義の画家、モネ。全精神を眼と化して自然に肉薄した彼の作品と、その画業を解説する。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。(厚生労働省委託図書)

◎点字図書

7-1

大野 ゆたか 著 全2巻
「こころ」を健康にする本

内容 こころの悩みを抱える人、子育て中の人、指導する立場の人などに向けて、ストレスや不安などで気持ちが落ち込んだときの対処法、こころの不調を未然に防ぐ手立てを紹介する。『日本経済新聞』連載「こころの健康学」を書籍化。(点訳者:信田千束子)

7-2

吉野 やよい 著 全2巻
涙の向こうに花は咲く

内容 ユーイング肉腫という小児がんを患い、意識不明2カ月、再発など6年間の闘病生活を送った著者が、その後、周囲の理解を得て社会の中で生き、結婚するまでを綴る。著者と母が実践していた10のこと、父・母の談話なども収録。(点訳者:信田千束子)

7-3

曽野 綾子 著 全2巻
人生の後片づけ

内容 いらないものを捨て、空間を増やして、身軽な暮らしを楽しむ。手間も時間もかけない料理が、ほんとうのぜいたく。見栄や評判を考えず、自分流の道を行く-。老いを充実させる、身辺整理の極意を紹介する。(点訳者:信田千束子)

7-4

黒井 千次 著 全3巻
老いのゆくえ

内容 優先席での年齢比べ、一向に進まない本の整理、曲げた腰を伸ばす難しさ、隙を見ては襲ってくる眠気、病気との付き合い方…。85歳の「区切り」を超えた作家が、老いゆえの失敗と喜びを描く。(点訳者:滝口利子)

7-5

くじら 統一郎 著 全3巻
文豪たちの怪しい宴

内容 バー〈スリーバレー〉で、夏目漱石の「こころ」に関する女性バーテンダーの疑問点に答える文学部教授。途中からやってきた男が、あろうことか「こころ」を百合小説と断言したことで、議論は白熱し…。書き下ろし全4編を収録。 (点訳者:須田千文)

7-6

河合 香織 著 全3巻
ウスケボーイズ

内容 「絶対に無理」と言われた日本でのワイン用ぶどうの栽培に成功し、栽培から醸造まで一貫して手がけ、高い評価を得るようになった3人の若手ワイン醸造家たちの、成功までの物語。2018年10月公開映画の原作。(点訳者:有賀文枝)

7-7

川島 さとし、飯野 由里子、西倉 実季にしくら みき星加 良司ほしか りょうじ 著 全8巻
合理的配慮 対話を開く、対話が拓く

内容 障害者に対する「合理的配慮」が法制化された。合理的配慮の意義と課題、その可能性について、学問分野を横断した理論的・実証的探究により、広く深く掘り下げる。(厚生労働省委託図書)

7-8

文化庁著作権課 著 全2巻
解説著作権法の一部を改正する法律 (平成30年改正)について

内容 2019年1月1日に施行された改正著作権法。その改正の経緯、改正の趣旨及び内容、各改正事項などを解説。視覚障害者等のための複製等についても解説する。(厚生労働省委託図書)

7-9

総務省e-Gov(イーガヴ) 全1巻
法令検索 2019年3月版 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 障害者による文化芸術活動の推進に関する法律

内容 平成30年5月25日改正の「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」と、平成30年6月13日公布の「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」を収録。(厚生労働省委託図書)

7-10

今福 龍太 著 全5巻
ヘンリー・ソロー 野生の学舎

内容 真に自由な生き方を考え続けたアメリカの思想家、ヘンリー・ソロー。その著書、膨大な日記を読み解き、思索のエッセンスを発見する。第68回読売文学賞随筆・紀行賞受賞。(厚生労働省委託図書)

7-11

総務省e-Gov(イーガヴ) 全2巻
法令検索 古物営業法 所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法 都市農地の貸借の円滑化に関する法律

内容 平成30年4月25日改正の「古物営業法」、平成30年6月13日公布の「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」など、全3法令を収録。(厚生労働省委託図書)

7-12

総務省e-Gov(イーガヴ) 全2巻
法令検索 資金決済に関する法律

内容 資金決済システムの安全性、効率性及び利便性の向上に資することを目的とした法律。平成29年6月2日改正。(厚生労働省委託図書)

7-13

総務省e-Gov(イーガヴ) 全1巻
法令検索 生活困窮者自立支援法 部落差別の解消の推進に関する法律 政治分野における男女共同参画の推進に関する法律 他

内容 平成30年6月8日改正の「生活困窮者自立支援法」、平成28年12月16日公布の「部落差別の解消の推進に関する法律」など、全4法令を収録。(厚生労働省委託図書)

◎デイジー雑誌

厚生労働省 委託 1枚
声の広報 厚生 2020年5・6月

◎一般CD雑誌

内閣府 委託 1枚
明日への声 Vol.73

◎テープ雑誌

厚生労働省 委託 1巻
声の広報 厚生 2020年5・6月号

◎点字雑誌

ラジオ日本 寄贈 1冊
声の広報 厚生 2020年5・6月号
日本盲人キリスト教 伝道協議会寄贈 1冊
信仰 2020年6月号
全国盲ろう者協会 寄贈 1冊
コミュニカ 2020年・春・No.60
内閣府 委託 1冊
ふれあいらしんばん Vol.73 令和2年6月発行
厚生労働省 委託 1冊
厚生 第279号 令和2年5月20日発
公明党機関紙 委員会 1冊
点字 こうめい No.80 2020年6月発行
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈 1冊
月刊東洋療法314号 2020年6月1日発行

 月刊誌「医道の日本」が、7月号をもって休刊することとなりました。それに伴い、当館でのテープ製作も7月号で終了します。デイジー版も合わせて7月号で休止します。ご利用ありがとうございました。

 新型コロナウィルスにより、多くの雑誌制作に影響が出ており、通常通りのお届けができないものがあります。
 7月1日の時点で制作が中断している雑誌は「週刊現代」「栄養と料理」「ジャールニュース」「ステレオサウンド」「文学界」「旅行読売」「小説すばる」「小説現代」「らしんばん」「みんなのねがい」「街で噂の新書案内」「ニュートン」などです。皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますよう、よろしくお願いします。
 また、テープ図書の貸出は、二年後の令和4年3月31日をもって終了となります。利用者の皆様には、カセットデッキからCD図書再生機への移行準備をお願いします。プレクストークの入手困難な方はご相談ください。

≪用具部からのお知らせ≫

 今年も暑い夏がやってきます。この時期に気をつけなければならないものの一つが、熱中症です。長期予報によれば、7月から9月の東日本の気温は、平年より高いと予想されています。また、7月1日からは、環境省と気象庁による「熱中症警戒アラート」の試行が、山梨県を含む関東甲信1都8県で始まりました。熱中症の危険性が極めて高いと予測される日の前日または当日に注意情報が発表されますので、その際には積極的に予防行動をとりましょう。
 そこで、今月は熱中症対策に役立つグッズを、2点ご紹介します。
 1つ目は、音声と光で温度や湿度をお知らせする「おしゃべり温湿度計」です。
 ミケネコとライオンの形をした、手のひらサイズのかわいい温湿度計で、頭を1回押すとおしゃべりをし、2回押すと温度と湿度を音声で教えてくれます。さらに、ミケネコタイプは60分に1回、ライオンタイプは30分に1回、自動でおしゃべりをします。
 また、10分に一度しっぽの光で部屋の状態を判断できます。赤は警告、黄色は注意、緑は快適な状態を表します。昼夜判別のセンサーがあるので、寝ているときなどは光ったりしゃべったりしません。夏の熱中症対策だけではなく、冬はインフルエンザ対策の目安としても利用できます。
 なお、こちらはお取り寄せ商品となりますので、お届けまでに少々時間がかかります。ご注意ください。
商品仕様
•大きさ:
 ミケネコ(幅)6cm(奥行)10.5cm(高さ)7.2cm
 ライオン(幅)9.5cm(奥行)10.5cm(高さ)8.3cm
•重さ:150g
•使用電池:単4電池3本
•メーカー:ハシートップイン
•販売価格:本体3,550円(税込)
 2つ目は、「かる~くまわるペットキャップ」です。熱中症予防には、こまめな水分補給も大事です。気軽に水分をとれるペットボトル飲料が便利ですが、ペットボトルのふたが固くて開けるのに苦労することもあるかと思います。そんな時におすすめです。「ペットキャップ」をペットボトルのふたに取り付けて回すと、いつもより軽い力で開けることができます。また、「ペットキャップ」をつけておけばよい目印になるので、他人のペットボトルが置いてあっても、自分のペットボトルがどれかを間違えません。形は星型とりんご型の2種類があり、同じ型・同じ色のものが2個入って1組になっています。
商品仕様
•大きさ:
 星型(幅)4.6cm(奥行)4.6cm(高さ)2.2cm
 りんご型(幅)5cm(奥行)3.4cm(高さ)4cm
•重さ:約8g
•材質:ポリエチレン
•メーカー:旭電機化成
•販売価格:400円(税込)
•注意事項:ペットボトルによりサイズの合わない場合もあります。

以上、2点をご紹介しました。ご注文やお問い合わせは、貸出直通電話番号055-223-1113までお願いします。