広報誌「うるおい」(拡大版)第394号 2023年1月20日発行
目次 山梨ライトハウスから皆さんへ:山視福協から:ことばのミニ解説:うるおい俳句教室:暮らしのヒント:新しい図書の紹介:用具部からのお知らせ
ライトハウスから
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2022年は、なかなか収束への道が見えない新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻、度重なる北朝鮮のミサイル発射など暗いニュースが続きました。そんな中、ヴァンフォーレ甲府が天皇杯優勝、サッカーワールドカップでは、日本代表チームがドイツ、スペインを破るなど大金星をあげました。
2023年は、どんな年になるでしょうか。穏やかな一年になるといいですね。
さて、今年は知事選挙を皮切りに統一地方選へと続く「選挙イヤー」となります。代表者を選び、私たちの意見を反映させるためにも、一人ひとりが「選挙」に関心を寄せることが大切だと思います。みなさまにも、選挙公報のお知らせ(音声版・点字版)が配布されると思いますのでご活用ください。
それでは、先月に引き続き、白い杖愛護作文(小学校低学年の部・高学年の部)で最優秀賞を受賞された二人の作品をご紹介します。
「知ることからはじめよう」
甲府市立新田小学校2年 鍋坂 優衣
わたしは家の近くで、盲導犬といつも一緒に歩いている人をよく見かけます。幼稚園生の時、盲導犬になるための訓練をしている犬の話をテレビで見ました。その時に「いつも車から見かけるワンちゃんもこの子と同じで、盲導犬っていうんだよ」とお母さんに教えてもらいました。お仕事中の盲導犬に触ったり、食べものをあげたりしてはいけないことも知りました。訓練をして目の不自由な人を助けているなんてすごいなあと思い、いつも見かけるあの盲導犬もとてもかっこよく見えました。ただ、目が見えなくて、盲導犬もいない人はどうやって生活しているんだろう、どうやって行きたいところに行くんだろうと不思議に思いました。そこで大人の人に聞いたり、ドラマを見たりして、白い杖のことや点字ブロックのことを知りました。すると、いつも見ている場所に目の不自由な人のためにつくられたものがあることにはじめて気づきました。「わたしみたいに気づいていない人がたくさんいるのかもしれない」と思ったので、それからは「ここに点字ブロックっていうのがあるんだよ。これは目の不自由な人が歩きやすいようにつけられたしるしだよ」と、まわりの人にも話すようにしています。
わたしは、目の不自由な人も、そうじゃない人も、みんなが笑顔で過ごせる社会になってほしいと思っています。そのために、わたしも困っている人がいたら声をかけたり、お手伝いができる勇気を持ちたいです。いつも見かけるあの盲導犬みたいにやさしくかっこいい人になれるようにがんばります。
「共に生きる社会へ」
甲府市立大国小学校6年 小澤 瑛叶
僕は栗木二仁さんと出会い、言葉の大切さや思いやりの心について学んでいます。栗木さんは小学生の時に全日本少年サッカー大会に出場し、全国優勝と得点王に輝いた方です。その後、28歳でベーチェット病になり、35歳で両目が見えなくなりました。
僕が栗木さんと出会ったのは、昨年ブラインドサッカー大会のボランティアと体験会に参加した時です。体験会では、アイマスクをして音の出るボールをドリブルしました。最初は正直怖かったのですが、栗木さんや皆さんの声や拍手のおかげで落ち着いてドリブルできました。
体験して初めて目が見えない人には音や声がどれだけ大切か分かりました。栗木さんは山梨からパラリンピックに出場する選手を育てたいと話していました。キーパーは晴眼者でもできるので、僕もその一人になれるように頑張りたいと思っています。
栗木さんは僕が通うサッカースポーツ少年団の試合を観に来てくれます。いつも「頑張ってね」と応援してくれるので、「絶対に勝って恩返しする」という気持ちになります。また、一緒に買い物もします。僕の肩に手を置いて欲しい物を探します。僕は離れないようにゆっくり歩きます。左右に障害物があったら「段差があるので気を付けて下さい」と声をかけます。今年6月、サクランボ狩りにも行きました。サクランボが採れない栗木さんのために、カゴいっぱいまで頑張りました。8月、栗木さんの講演会に参加しました。料理やトイレなども工夫していて「障害をいい訳にしない」と教えてくれました。何でも挑戦する栗木さんはとてもかっこいいです。
僕は栗木さんと出会い、視覚障がい者の方がもっと住みやすい社会にしたいと思っています。そのために僕は、学校や地域で視覚障がいを理解してもらえる機会を設けたいです。
続いて、みーきのお料理コーナーです。
1月号レシピ
子どもでも作れる時短で簡単な「チョコレートケーキ」を紹介します。
ホットケーキミックスを使い、レンチンするだけなので、準備を始めてから30分もかからずに作れます。ラッピングしてプレゼントにしても喜ばれると思います。
レンジで作る「チョコレートケーキ」
(底径6㎝×高さ5㎝マフィンカップ4個)
【材料】 | |
ホットケーキミックス | 100g |
ココア | 20g |
チョコレート | 20g |
クルミ | 20g |
サラダ油 | 大さじ2 |
◇作り方
① チョコレートは包丁で細かく切る。
② クルミは包丁で細かく切る、又はポリ袋に入れて麺棒などで叩いて細かくする。
③ ボウルにホットケーキミックスとココアを入れ、泡立て器でよく混ぜる。
④ 牛乳を加え、よく混ぜる。
⑤ 細かくしたチョコレートとクルミを加え、混ぜる。
⑥ サラダ油を加え、混ぜる。
⑦ 生地をスプーンでカップ5分目まで流し入れる。4~5回トントンと少し上から落として空気を抜く。
⑧ 軽くラップをして、600wのレンジで3分加熱する。(表面だけにラップをかけるとラップはフワフワ浮いてしまうので、ラップはカップ全体を軽く覆うようにして、カップの底の下で押さえるようにするとよい)
竹串を刺して生地が付いてくるようなら、10秒ずつ加熱して、生地が付かなくなるまで加熱する。
⑨ ラップしたまま粗熱を取り、粗熱が取れたらラップを外す。
【豆知識】蒸しパンなどを作る時はバターでなく、サラダ油を使うことが多いです。サラダ油を使うと、冷めても「しっとり感」があります。
山視福協から
のんびりを楽しみたい
返田 順子
昨年の3月、住み慣れた甲府を離れ、夫の実家である甲斐市に越しました。大通りから少し奥まったところということもあり、車の音も人の声もほとんど聞こえず、それはそれはさみしい限りでした。
もともと一人で歩くのは得意ではなかったのですが、さすがに家にばかりこもっているのもあきてしまい、回りを少し歩いてみようと思い、ライトハウスを通して歩行訓練をお願いしました。外に一歩出ると道は狭く、端に寄れば蓋のない側溝が多いという状況でした。歩行訓練は前にも一度受けたことはあったのですが、つい自己流になってしまっていたので、今回白杖の持ち方や振り方など教えていただくうち思い出すことができました。
今までは折り畳み式の物ばかりを使用してきたのですが、 勧められるままに直杖型の白杖を使ってみることにしました。するといくつか新しい発見がありました。手に持った感じがとても軽いこと。道のでこぼこや材質などがとてもわかりやすくなったこと。点字ブロックが見つけやすくなったことなどでした。
方向音痴な私は、新しい場所を覚えるのはまだまだ時間がかかりそうです。けれど田舎の道を季節の風や温かな日差しを浴びながら、あるいは用水路を流れる水音を聞きながら、のんびり歩くことを楽しみたいと思っています。目的地に向かってすいすい歩く時は、家族や友達ヘルパーさんなどと腕を組んで、山の様子、花の色、おしゃれのことなどを説明してもらいながら、心楽しく歩いて行きたいと思っています。
ことばのミニ解説
新たな年を迎え、どのようにお正月を過ごされましたでしょうか?今年の干支は「卯(うさぎ)」ですね。今月はあまり知られていない干支と十二支の違いについて解説します。
「干支」と「十二支」が、同じ意味だと思っている方は多いようです。2023年は卯年ですが、本来の干支でいうと癸卯(みずのと・う)。卯年であること以外にも込められた意味があります。
「十二支」はご存知の通り、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と、その年を12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。この十二支が「干支」の意味で用いられることがありますが、干支とは本来「十干十二支」を略した呼び名で、十干と十二支を組み合わせたものだそうです。
「十干」とは、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉です。2023年は十二支でいうと「卯年」、十干では「癸(みずのと)」となり干支は「癸卯」となります。
十二支や十干は数や方角だけでなく、それぞれ独自の意味を持っています。「卯」はもともと「茂」という字が由来といわれ「春の訪れを感じる」という意味、また、「卯」という字の形が「門が開いている様子」を連想させることから「冬の門が開き、飛び出る」という意味があると言われています。この2つの組み合わせである癸卯には、「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表しているそうです。皆様にとって今年1年が良い年でありますように。
うるおい俳句教室
埜村 和美
山積みの無人売り場の大根かな
畑隅に光よせあい福寿草
七草や福を呼ぶがに叩きおり
小川 賢治
初鴉色の分からぬ色を持ち
初参り黒いものには命ある
雁風呂や命のかぎり生きぬいて
相沢 幸雄
初春や時代劇に酔いしれ眠りに落ちる
新春あけ恩師招いて抱負を語る
それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。
暮らしのヒント
お正月も過ぎ、もうすぐ節分がやってきます。蝋梅の良い香りがして寒い中にも春は着実に近づいています。
節分といえば山梨では「ガラガラ」というお菓子が売られます。大変大きな三角形の煎餅です。真ん中を空洞にして中におもちゃや鈴が入っているもので、振るとガラガラと音がするのでこの呼び名がついたようです。江戸時代の大黒煎餅にルーツがあるとされています。中に木彫りの大黒様が入っていたら当たりというものだったようです。山梨以外では山形県に「カラカラ」という同様に鈴やおもちゃが入ったものがありますが全国的には珍しいようです。割って何が出るのかワクワクするとても楽しい伝統です。
他に「切山椒」というお菓子もたくさん並びます。これも山梨的な風景のようです。山椒の強い香りに鬼が退散するとか、形が拍子木に似ているので火の用心になるとか、さまざまな理由があるようですが、大勢の方が節分につきものと思って購入されます。
一般的な豆まき、そして最近の恵方巻というのも面白いですが、音で香りで、五感を研ぎ澄ませて楽しく春を迎えようとする山梨の文化、大切にしたいですね。
新しい図書の紹介
◎デイジー図書
1-1
林 真理子 著 | 6:39 |
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カムカムマリコ |
内容 全部楽しみ尽くすのがマリコの流儀。オリンピック、皇室問題、総選挙などについて綴る。磯田道史との対談も収録。同一雑誌でのエッセイ最多掲載回数でギネス記録を達成した『週刊文春』連載を単行本化。
(音訳者:佐野 晶子)
1-2
須川 俊江 著 | 4:23 |
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暮らし育んで生きる |
内容 長い老後、ひとり暮らし、病気、災難・・・。正解のない世界にいる私たち。生きる知恵、生きる希望が湧いてくるエッセイ集。
(音訳者:深沢 久美子)
1-3
高梨 ゆき子 著 | 8:06 |
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命のクルーズ |
内容 豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号から下船した乗客が新型コロナウイルス感染症を発症した。連日、乗客・乗員数十人の感染が判明。医師たちは感染と隣あわせで困難なミッションにあたる-。生と死の極限ノンフィクション。
(音訳者:河口 恵)
1-4
本田 有明 著 | 4:58 |
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ここではない、どこか遠くへ |
内容 家庭環境に悩みを抱え、学校でも疎外感を感じている4人の小学6年生。「ここではない、どこか遠くへ」の憧れをつのらせた彼らは、最後の夏休み、旅に出る。電車を乗り継ぎ、「夢の場所」へと向かう中で気づいたこととは?
(音訳者:佐藤 美代)
1-5
神戸 遥真 作 | 2:31 |
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ぼくのまつり縫い 手芸男子は好きっていえない |
内容 サッカー部を休部中に、たまたま被服部を手伝うことになった優人優人(ゆうと)。隠していた手芸好きを見破られ、ドレス作りをサポートすることになるが…。かくれ手芸男子が本当に好きなことに向きあうまでの物語。
(音訳者:柳本 恵子)
1-6
藤野 可織 著 | 5:32 |
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私は幽霊を見ない |
内容 心霊体験をしたいがために、廃墟訪問までしたが、ニアミスまでは体験できたものの、幽霊には会えていない…。“日常のずれ”を描いた著者初めてのエッセイ。『Mei(冥)』『幽』連載に書き下ろしを加えて書籍化。
(音訳者:松野 春美)
1-7
榎木 英介 著 | 6:11 |
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病理医が明かす死因のホント |
内容 医者も迷う老衰、がんの広がりと多臓器不全…。メディアで報じられる著名人の死をケーススタディとして、人が病気になり死に至る過程を、病理専門医が解き明かす。『Yahoo!ニュース個人』等掲載の記事をベースに書籍化。
(音訳者:佐藤 久美子)
1-8
夜馬裕 著 | 5:54 |
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自宅怪談 |
内容 安息の場「自宅」が「獄」となる――。最恐の怪談師・夜馬裕が、玄関、リビング、トイレ、子ども部屋、仏間など、逃げ場のない自宅での怪異のみを蒐集した究極の恐怖譚。
(音訳者:田中 美智子)
つづいて、厚生労働省委託デイジー図書です。
1-9
落合 正和 著 | 4:42 |
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会社のSNS担当になったら はじめに読む本 |
内容 企業アカウント運用の教科書。SNSを活用したマーケティングで成果を出すために、SNS運用に必要な基本的知識から事例、具体的な施策までをわかりやすく解説。炎上リスクへの備え方も説明する。
1-10
岩波書店編集部 編 | 8:58 |
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アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆく |
内容 博士号を取得した後、学術の世界から離れた人々はどう生きているのか。企業の研究職から官僚、指揮者まで、主に理系の博士号取得者たち21人が語る。
1-11
竹田 理絵 著 | 4:11 |
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ア教養としての茶道 世界のビジネスエリートが知っている |
内容 日本の「おもてなし」を体現している茶道。「なぜ茶碗を回すのか」といった疑問や、茶道の歴史・作法など、身につけておきたい茶道の教養を解説する。
1-12
横山 恵子、蔭山 正子、こどもぴあ編著 | 6:00 |
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静かなる変革者たち |
内容 精神障がいのある親を持ち、支援職に就いた4人の体験記と、彼らの座談会を収録。それらを元に、家族であり支援者でもあることの意味などを整理する。
1-13
飯間 浩明 著 | 2:47 |
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日本語はこわくない |
内容 「ご苦労さま」と「お疲れさま」のどちらを使う?「よろしかったでしょうか」は間違い?『三省堂国語辞典』の編集委員が日本語のコツを解説する。
1-14
ハーベン・ギルマ 著、斎藤 愛、マギー・ケント・ウォン 訳 | 12:15 |
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ハーベン ハーバード大学法科大学院初の盲ろう女子学生の物語 |
内容 生まれつき盲ろうである著者。彼女の幼少期から、弁護士・講演家として、障害者が平等な機会を獲得するために活動している現在までのエピソードを綴る。
1-15
ハシャルル・ペパン 著、永田 千奈 訳 | 3:42 |
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フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者 |
内容 理想主義者であるプラトン、革命的哲学者のカント…。フランスの哲学者が、古代ギリシャから近代まで、ヨーロッパの哲学者10人を通史的に紹介する。
1-16
松本 光平 著 | 4:27 |
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前だけを見る力 |
内容 トレーニング中、事故で右目の視力を失ったプロサッカー選手の著者。選手として復帰するべくトレーニングに励む彼が、これまでの歩みを語る。
1-17
毎日新聞取材班 著 | 8:36 |
---|---|
ヤングケアラー 介護する子どもたち |
内容 家族の看護や看病を担う子どもを指す「ヤングケアラー」。その実態を、インタビューを元にまとめる。さらに、取材の過程や現場でのやり取り、迷いを綴る。
1-18
川下 勝 著 | 6:52 |
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アッシジのフランチェスコ 人と思想184 |
内容 13世紀に生きたアッシジのフランチェスコ。キリスト教とイスラム教の二極対立の中で、他宗教との対話を試み、平和の実現に尽力した彼の生涯を描く。
1-19
中山 喜代市 著 | 10:52 |
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ジョン・スタインベック 人と思想188 |
内容 アメリカの文豪ジョン・スタインベック。彼の描く小説の文学的源流は、聖書や神話などに根ざし、豊かな芸術性をもつ。彼の生涯とその魅力を解き明かす。
1-20
小牧 治、村上 隆夫 共著 | 8:33 |
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ハーバーマス 人と思想176 |
内容 戦後のドイツの哲学と社会学の発展に大きな影響を与えてきた、哲学者・社会学者ユルゲン・ハーバーマス。彼の思想をわかりやすく紹介する。
1-21
永野 基綱 著 | 10:47 |
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三木清 人と思想177 |
内容 20世紀前半の思想家・三木清は、天皇制国家体制をフィクションと読み切り、理論と心情、個人と社会を統一しようと努めた。彼の生涯と思想を解明する。
1-22
太田 哲男 著 | 13:16 |
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吉野作造 人と思想196 |
内容 民本主義の提唱者として広く知られる吉野作造。非立憲的な政治制度を批判し、デモクラシー運動に理論的根拠を与えた彼の姿を浮彫りにする。
1-23
酒井 潔 著 | 14:08 |
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ライプニッツ 人と思想191 |
内容 哲学者でありながら、数学、法学等でも第一級の成果をあげたライプニッツ。彼の誠実さと壮烈な仕事ぶりの全体像を明らかにし、その思想を紹介する。
1-24
小山 三郎 著、林田 愼之助 監修 | 6:59 |
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魯迅 人と思想195 |
内容 中国近代文学の父・魯迅。作家までの道のりをはじめ、上海での専業作家の時代、古典文学者や革命作家としての姿など、複雑で多面的な彼の実像を伝える。
以上、厚生労働省委託デイジー図書でした。
◎貸出おすすめデイジー図書
新年、初夢をみた方はいらっしゃるでしょうか。昔は大晦日から元日にかけてみる夢のことを初夢としていたそうですが、近年は大晦日に夜更かしをする人が増えたため、元日から二日にかけてみる夢を初夢と言うそうです。1月と2月のキーワードは「夢」です。
S1-1
松井 今朝子 著 | 11:01 |
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江戸の夢びらき |
内容 荒事の開祖にして、最後は舞台上で刺殺されたカリスマ。信仰に近い人気を得て、今なお愛される名演目と斬新な演出を生み出した不世出の天才。謎多き初代市川團十郎の生涯を、元禄の狂乱と江戸歌舞伎の胎動とともに描き切る。
S1-2
絲山 秋子 著 | 8:25 |
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夢も見ずに眠った。 |
内容 夫を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた妻。二人は次第にすれ違い、離別へと向かったのだが…。日本各地の風景にのせて、新たな夫婦像を描く長編小説。
S1-3
頭木 弘樹 著 | 5:59 |
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絶望書店~夢をあきらめた9人が出会った物語 |
内容 夢をあきらめなければならない時、気持ちに寄り添ってくれる作品を集めたアンソロジー。ベートーヴェンの手紙や連城三紀彦の小説など、10編を収録。
S1-4
又井 健太 著 | 9:19 |
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レトロ雑貨夢見堂の事件綴 |
内容 昭和64年生まれであることに誇りを持つ日下(くさか)昭子(あきこ)は、
レトロ雑貨「夢見堂」でアルバイトをしている。ある日、父親の形見だという黒電話の修理依頼が舞い込み、分解してみると…。昭和の雑貨にまつわる、連作謎解きミステリー。
S1-5
吉本 ばなな/奥平 亜美衣 著 | 5:20 |
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自分を愛すると夢は叶う |
内容 たった一つ、この世で必要な努力は「自分を好きになる努力!」 「世界的小説家」と「引き寄せの女王」が願望達成法を明らかにする。自分を100%愛して願いを叶えるワークも掲載。
以上、他館複製図書です。
◎点字図書
1-1
虎夏 恵 著 | 全7巻 |
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愛別離苦、上海、そして震災福島 |
内容 40代で中国人男性との国際結婚の道を選んだ元アナウンサー幸恵。次々とビジネスを展開し、福島で夫婦共通の夢を育んでいたが、東日本大震災が襲いかかり…。運命の荒波に呑まれてもなおひたむきに生きる女性の物語。
(点訳者 平山 てるみ)
1-2
北里 紗月 著 | 全6巻 |
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アスクレピオスの断罪 |
内容 3年前の強姦事件の加害者の一人である医師が殺された。拷問とも思える傷を受けていたことが分かり、捜査一課の陽山と真壁は、解剖医・楠の協力を得ながら事件の真相を追う…。医師の倫理を問う解剖学ミステリー。
(点訳者 深田 春美)
1-3
伊藤 比呂美 著 | 全3巻 |
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ウマし |
内容 熊本で、老いた父と呑み込む生卵。カリフォルニアで、娘とつつくパンケーキ。東京で、やっと出会えたあの鰻重…。満身創痍で東奔西走する詩人の、エネルギッシュな食エッセイ。加筆し文庫化。
(点訳者 井川 陽子)
1-4
宮本 輝 著 | 全7巻 |
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草花たちの静かな誓い |
内容 アメリカ在住の叔母が亡くなり、莫大な遺産を相続することになった弦矢。叔母の家で白血病で死んだはずの叔母の娘・レイラが行方不明だと知らされた弦矢は、彼女がどこにいるのか、謎を追い始め…。運命の軌跡を辿る長編小説。
(点訳者 岡田 静枝)
1-5
塩田 武士 著 | 全8巻 |
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罪の声 |
内容 父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の声の音声は31年前の未解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった…。「グリコ・森永事件」をモデルにした長編小説。
(点訳者 深沢 弘子)
1-6
小林 信彦 著 | 全4巻 |
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日本橋に生まれて |
内容 東京は日本橋区の和菓子屋の、九代目の長男として生まれた小林信彦は、子供のころから映画を見てきて…。渥美清、野坂昭如、植木等、江戸川乱歩など、忘れがたい喜劇人や作家たちの横顔を綴る。『週刊文春』連載を書籍化。
(点訳者 仲田 ルリ子)
1-7
深木 章子 著 | 全5巻 |
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猫には推理がよく似合う |
内容 弁護士事務所に勤める花織は“しゃべる猫”に推理合戦を仕掛けられる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」 あれこれと妄想を膨らますふたりだが、なぜか事件が本当に起きてしまい…。
(点訳者 出口 京子)
1-8
スティーヴン・ハンター 著、公手 成幸 訳 | 全4巻 |
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ベイジルの戦争 |
内容 英国陸軍特殊作戦執行部所属のベイジルは、ナチス支配下に置かれたパリへの潜入命令を受ける。暗号解析の責任者アランが、対独情報戦の要と捉えている、聖職者の写本を複写するためだが…。戦時スパイ・スリラーの傑作。
(点訳者 青柳 輝美)
1-9
ひろゆき 著 | 全3巻 |
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僕が親ならこう育てるね |
内容 頑張らない躾が子どもの行動力と好奇心を伸ばす。ゲームは「やるな」より「とことんやれ」が正しい…。『2ちゃんねる』開設者・ひろゆきがマジメに考えた「子どもを伸ばす」ための59の提言。
(点訳者 河西 登茂子)
1-10
水守 糸子 著 | 全4巻 |
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モノノケ踊りて、絵師が狩る。 |
内容 江戸末期の妖怪絵師・月舟の百連作には本物が封じられている。月舟の子孫で美大生の詩子は、散逸した月舟の妖怪画を探し、憑きものを落とす家業を引き継いでいる。今日も幼馴染みの青年・七森から情報が入って…。
(点訳者 柴山 美里)
1-11
鈴木 猛康 編著 | 全5巻 |
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山梨と災害 防災・減災のための基礎知識 |
内容 山梨の地震災害史、風水害史を詳しく紹介し、近年の他地域の大災害や災害対策を解説。また、防災・減災について自然科学と社会科学の両面からわかりやすく説明し、災害の発生メカニズム、法制度も取り上げる。
(点訳者 根津 春奈)
1-12
相原 一 他著 | 全2巻 |
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老眼・緑内障・白内障の克服法100 |
内容 緑内障、白内障など中途失明原因となる疾患から、ドライアイ、飛蚊症など誰もが発症する異常まで、目に関するあらゆる疑問、不安を網羅。一生、自分の目で楽しむために必要な新知見を眼科専門医がQ&A形式で指南する。
(点訳者 萩原 公子)
1-13
石坂 洋次郎 著 | 全6巻 |
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若い人 上 |
内容 容姿端麗、頭脳明晰だが、たびたび問題を起こす女学生・江波恵子恵子(けいこ)。理知的で美しい女教師・橋本スミ子。北国のミッション系女子校の国語教師・間崎慎太郎は、橋本に惹かれながらも、危うい魅力を放つ江波からも目を離せず…。
(点訳者 天野 宰子)
1-14
石坂 洋次郎 著 | 全8巻 |
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若い人 下 |
内容 北国のミッション系女子校の国語教師・間崎慎太郎は、聡明な同僚・橋本スミ子に心を奪われつつも、早熟な女生徒・江波恵子に翻弄されていた。あるとき、江波が間崎の子を妊娠しているという噂が立ち上り…。完結編。
(点訳者 渡辺 庸子)
1-15
小俣 雅子 著 | 全2巻 |
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話題のつぼみ 会話に花を咲かせましょう |
内容 語彙を豊かにする理由、スピーチを1分にする方法、小さい声の弱点と効き目、挨拶に添える一言…。言葉を中心としたコミュニケーションをよりよくするための工夫を楽しく綴る。『山梨日日新聞』連載より73編を選び加筆修正。
(点訳者 池水 和子)
つづいて、厚生労働省委託点字図書です。
1-16
総務省e-Gov法令検索 著 | 全1巻 |
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デジタル社会形成基本法 特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律 他 |
内容 表題ほか、令和3年5月10日公布の「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律」など、全4法令を収録。
1-17
総務省e-Gov法令検索 著 | 全2巻 |
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労働者協同組合法/労働時間等の設定の改善に関する特別措置法/労働者の職務に応じた待遇の確保等のための施策の推進に関する法律 |
内容 令和2年12月11日公布の「労働者協同組合法」、平成30年7月6日改正の「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」など、全3法令を収録。
1-18
ジョージ・オーウェル 著、秋元 孝文 訳 | 全4巻 |
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あなたと原爆 オーウェル評論集 |
内容 イギリスの作家・ジャーナリストのジョージ・オーウェルが書き残した多くの評論から、とくに現代の読者に読んでもらいたいと思うものをピックアップ。原爆投下のわずかふた月後、その後の核をめぐる米ソの対立を予見し「冷戦」と名付けた表題の「あなたと原爆」、名エッセイ「象を撃つ」「絞首刑」など16篇を収録。ファクトとフェイク、国家と個人、ナショナリズムとパトリオティズムなど、『一九八四年』に繋がる先見性に富む評論集。
1-19
佐藤 まどか 作 | 全1巻 |
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セイギのミカタ |
内容 小4の木下守は、はずかしいと真っ赤になる赤面症が悩み。目立ちたくない、普通でいたい。なのに、人気者の大我にからかわれると、いつも正義感の強い周一がやってきて、余計に注目をあびてしまい…。セイギは世界を救うのか?
1-20
アガサ・クリスティー 著、嵯峨 静江 訳 | 全5巻 |
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トミーとタペンスの大冒険 秘密機関 |
内容 舞台は第一次世界大戦後のイギリス。幼なじみのトミーとタペンスが冒険を求めて探偵会社を作ると、驚きの依頼が舞い込んだ。探すのは、行方不明の女性とイギリス政府の極秘文書。もしその文書が悪用されたら、戦争が起こるかもしれないという。さっそく調査を始める二人の前に、文書を狙う悪の地下組織の大ボスが立ちはだかる。冒険また冒険、若い二人の運命は?
以上、厚生労働省委託点字図書でした。
◎デイジー雑誌
厚生労働省 委託 | 1枚 |
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声の広報 厚生 第280号 2022年11・12月 |
◎点字雑誌
日本視覚障害者団体連合 寄贈 | 1冊 |
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ワールド・ナウ 行動する世界の視覚障害者たち 第57号 | |
名古屋ライトハウス情報文化センター 寄贈 | 1冊 |
情報誌らしんばん 第182号 2022年12月 | |
厚生労働省 委託 | 1冊 |
点字 厚生 第294号 | |
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈 | 1冊 |
東洋療法 2023年1月号 | |
日本盲人キリスト教伝道協議会 寄贈 | 1冊 |
信仰 2022年12月号 | |
厚生労働省 委託 | 1冊 |
令和元年度 地域保健・健康増進事業報告の概況 | |
厚生労働省 寄贈 | 2冊 |
令和3年度版 犯罪被害者白書(概要版) | |
自由民主党 寄贈 | 1冊 |
自由民主 第107号 令和4年12月発行 |
◎貸出おすすめデイジー雑誌
PHP研究所 | 1枚 |
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PHPスペシャル 1月号 |
今月の貸出おすすすめ雑誌は「PHPスペシャル2023年1月号」です。今月号の特集は「運のいい人の捨てる習慣」、収録時間はおよそ1時間半です。
物だけでなく、人付き合いなどでもいらないものや無駄なものを抱え込み、ストレスをためこんでいませんか?それでやる気や時間を奪われ幸運を逃したらもったいない!人生にとって本当に大切なものだけを選び、いらないものは思い切って手放しましょう!「これを捨てれば運気が上がる」「断り方で人生は好転する」「幸運体質になる簡単ゆるデトックス」など幸運のヒントが満載です。
皆様に幸運が訪れますように! リクエストお待ちしています。
≪用具部からのお知らせ≫
シナノケンシ株式会社からのお知らせです。長らく生産・販売を休止していた「プレクストーク再生専用機 PTN3」につきまして、生産・販売が再開されます。ただし、「安定して生産を継続する十分な部品の確保は依然厳しい状況であるため、再度、生産を一時停止する懸念がある」とのことですので、購入希望の方はご相談ください。
次に、サピエ図書館からPTR3とリンクポケットでデイジーデータをダウンロードしてご利用の方にお知らせです。昨年12月21日以降、「国立国会図書館から配信されている」デイジーデータが、PTR3とリンクポケットでは利用できなくなりました。図書検索機能で国立国会図書館から配信されているタイトルを検索することはできますが、「試し読み」「ネット閲覧室へ登録して聴く」「ネット閲覧室からのダウンロード」の操作をしたときにエラーが発生します。サピエ図書館からダウンロードできないデイジー図書をご希望の場合は、山梨ライトハウスまでご連絡ください。CDでお貸出しします。
なお、国立国会図書館から配信されているタイトル以外は、これまで通り利用することが可能です。
以上です。お問い合わせは、電話055-223-1113(貸出・用具専用電話)まで、お願いいたします。