社会福祉法人山梨ライトハウス

社会福祉法人 山梨ライトハウス

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曲名:青い鳥 作詞:竹内秀秋
作曲:一瀬公弘

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広報誌「うるおい」(拡大版)第392号 2022年11月20日発行

目次 山梨ライトハウスから皆さんへ山視福協からことばのミニ解説うるおい俳句教室暮らしのヒント新しい図書の紹介用具部からのお知らせ

ライトハウスから

日毎に寒さが身にしみる頃となりましたが、みなさまいかがお過ごしですか。
11月は、「白い杖愛護運動月間」です。昭和30年から始まったこの運動も今年で68回目を迎えました。運動の一環である「白い杖愛護作文」には小中高から408編、「生活体験文」には16編の応募がありました。
そこで、今月号では、6日に行われた「白い杖福祉の集い」の席上にて生活体験文一般の部並びに児童生徒の部で最優秀賞を受賞されたお二人の作文をご紹介します。

「私の老後生活」

青い鳥老人ホーム 影山 笑美子かげやま えみこ

 私が、青い鳥老人ホームに入所しましたのは、2006年の6月でした。ホームにお世話になりまして、既に16年余りとなっています。ホームでの生活は、それまで自分で描いていた老後とは全く違うものとなりました。ホームに入所する以前は、どんなに充実した日々を過ごしている時でも、頭の片隅には、必ず将来への不安が、潜んでいました。しかし、ホームへの入所が許され、お世話になることが出来たおかげで、そうした長年抱いてきた不安は全く解消されました。この安心感は、何よりの喜びであり感謝でした。ホームのお一人お一人は、私にとりまして、大切な仲間であり、家族でもあります。食堂で皆さんと共に食事をする時などは、おいしい食事をいただきながら一人ではないことをしみじみ感じ喜びがこみ上げてきます。職員の方々のあたたかい言葉がけと見守りの内に、利用者の皆さんとの、たわいもない会話に笑いあっている穏やかな日々の生活は、私に大きな喜びを感じさせてくれます。
 もうひとつ、丁寧に忍耐強くサポートをしてくださる方々のおかげで、IT機器が使用できるようになりましたことも、全く想像していなかった老後の生活です。私がパソコンを初めて使用したのは、2013年でした。それまでは、ITは自分には関係のないもの、若い人がするもの、できる人がするものと思っていて、ほとんど関心がありませんでした。ところが、スキャナーで文書を読み取り、それをパソコンで読ませ、私にも利用できるとお勧めいただきました。丁寧なサポートをいただきながら、少しずつ習得していき、難しいことはできませんが、メールをしたり、ホームページを開いたり、ネット放送を聞いたりなどの自分のしたいことが何とかできるようになり、そのことに喜びを覚えるようになりました。そして、それから数年たった頃から、パソコンで少し自信が持てたのか、スマートフォンへと関心が広がっていきました。2020年からは、スマートフォンも使い始めました。やはり、これもサポートをいただき、繰り返し繰り返し様々な指のジェスチャーを練習し、視覚障害者のための特別な操作方法を学習していきました。おかげで現在は、静岡県を中心として、数県の視覚障害者の皆さんで結成するグループに所属し、zoomやLineを使って、交流をしています。グループの皆さんとの勉強会やミーティングに参加して、色々な情報をいただく中で交流を深め、日曜日の午後には、有意義で楽しい時を過ごしています。IT機器を使用できるようになったことにより、世界がぐっと広がり、生活が豊かになったように感じています。
 こうして充実した人生の最後のステージを過ごさせていただいていますのも、いつも寄り添っていてくださるホームの職員の方々、利用者の皆さん、そしてIT機器を丁寧に忍耐強くサポートしてくださる方々がいらしてくださるからこそであり、たいへん感謝しております。これからの余生も、ホームの皆さんと共に、大切に明るく丁寧に過ごしていきたいと思っています。

「視覚障害になって歩んだ私の道」

山梨県立盲学校高等部本科普通科二年 楠 光翔くすのき あきと

 私は現在盲学校に通うレーベル遺伝性視神経症という難病を抱えた十七歳の高校二年生である。今でこそ盲学校に通っているものの元々から視力が悪かったというわけではない。視力が悪くなる前は山梨県の工業高校に通い、将来はエンジニアになろうと夢見ていた。しかし、二年前の十月に視界の中に違和感を感じるようになった。部活のソフトテニスではラリー中に視界の中心にボールが来ると、ボールが一瞬消えてしまうようになった。視力の悪化が進んでいったある日体育祭の最中に学年主任の先生に呼ばれ、「このまま工業にいたとしても卒業はさせてあげられるが、その先の就職やら、進学やらは面倒を見てあげることがかなり厳しい。」と告げられた。かなり厳しいという言葉の意味は自分でもうすうす気が付いていた。なぜなら、普段の機械を操ったりする授業などで自分だけ寸法がずれまくっていたり、目盛りを読むのが困難であったりとかなり限界を感じていたからである。そのようなことがあり、私は強制的に夢をあきらめざるを得ない状況になった。真っ先に頭によぎったのは、将来への不安だった。私はこれからどのように仕事をし、生活をしていけばよいのか。さらにその時の私は、学校の友達や地元の仲の良い友達に、自分の病気のことをなかなか言い出せずにいた。なぜなら、病気であることをさらけ出すのが怖かったからだ。さらに、言ってしまったら気を使わせてしまいそうで言えなかった。今思えば、その工業高校にいた我慢の一年半は、私の今まで生きてきた十七年間で間違いなく一番辛くきつい時間だった。
 しかし、その一年半を通して私は一つの大きなことを学んだ。それは、一人で抱え込んでも何にもよいことなどないということだ。現在では、工業高校の友達や地元の友達には病気のことを話したのだが、いざ話してしまえば不安に思っていたことなど嘘のように楽になった。その時私は思った。「こんなにいい友達ばかりなのに、なぜもっと早く話さなかったのだろう。一人でなんて抱え込むんじゃなかった」と。このことから学んだことは、これから先、辛いことや悩み事は一人で抱え込まずに、信用できる友人などにすぐに相談していくことの重要性だ。
 私はこの病気になりよい意味でも悪い意味でも人生を大きく変えられてしまった。今では、病気になる前よりも、人の辛さや痛みに共感できるようになったと思うし、以前の自分よりも人に対して優しい気持ちで接することができるようになり、人として成長できたと感じることができる。私はこの病気になれてよかったなどとは決して思うことはできない。しかし、私はこれから先の人生を、絶対に目のことを言い訳にして物事を投げ出したりしないように歩んでいこうと強く思う。

続いて、みーきのお料理コーナーです。

11月号レシピ

 ちょっと贅沢な気分になるローストポーク。ホームパーティーなどおもてなし料理としても大活躍しますが、時間も手間もかかります。今回はただ煮込むだけで、ソースも一緒に作れる「ローストポーク風」の簡単なレシピを紹介します。

ローストポーク風煮込み(4人分)

【材料】
豚かたまり肉 (好みの部位) 400g
小さじ1/2
こしょう 適量
野菜ジュース 1カップ
ウスターソース 大さじ3
1カップ
玉ねぎ 1/2個(100g)
すりおろしにんにく 小さじ1
すりおろししょうが 小さじ1
付け合わせ レタス・トマト・コールスローなど好みの物

◇作り方
① 豚かたまり肉は塩・こしょうして、常温で30分ほど置き、キッチンペーパーで軽く水分を取る。
② 玉ねぎはみじん切りにする。
③ 鍋に豚かたまり肉・野菜ジュース・ウスターソース・水・玉ねぎ・すりおろしたにんにく・しょうがを入れ、強火にかける。
④ 煮立ったら落し蓋をして、弱火で40~50分煮込む。
⑤ 火を止め、肉は鍋に入れたまま冷ます。煮ている時も、火を止めてからも、肉は時々上下を入れ替える。
⑥ 肉が冷めたら取り出し、残ったソースはトロミがつくまで煮詰める。
⑦ 肉を薄く切り皿に盛り、煮詰まったソースをかけ、お好みの付け合わせを添える。

【注】 鍋は肉がちょうど入るくらいの大きさのものを使ってください。

山視福協から

弱視者(ロービジョン)への取り組みについて。

小田切浩子

 少し古い資料ですが2009年発表の日本眼科医会の調査によれば、日本の視覚障害者数は約164万人、そのうち弱視は約145万人とされています。
 身体障害者手帳所持者は32.2万人ですので、その5倍近い数の弱視者がいることになります。さらに今後、超高齢化社会が進みますます弱視者の人口は増加すると予測されます。
 当協会の会員の中でも、全盲者より弱視者の割合が高いこと、中途で目が見えづらくなった人が多いことは実感しています。見えづらさを抱えながらも、手帳取得の対象にならない会員もいます。
 そんな状況のなか、当団体の親団体である日本視覚障害者団体連合では、2019年に弱視部会を立ち上げました。先ずは弱視者ならではの不便さ困り事の把握や、事故や病気等の原因で見えづらくなってしまい、治療や眼鏡を使用しても視力の回復が望めないと診断された人たちの心理面でのサポート、医療と福祉の連携、社会の人々に弱視者のことを知ってもらうような活動を始めました。
 私も委員をしています。委員会のなかで、弱視者故の問題として白杖の話題がありました。持ってない人もかなりいました。持つことに抵抗を感じるとの意見や他者に危険が及ばないために持ったとか、持ったことにより声かけしてもらえるようになって良かったとか、白杖を持ってスマートフォーンを操作していたら心無い言葉を浴びせられ傷ついたとか、さまざまな意見が出ました。私は持つことに抵抗を感じるってこともありますが、片手が塞がることにストレスを感じますし、持たなくても歩けるので今は持ってないです。でもシンボルとしては持った方が良いとは思います。シンボルとしてなら、白杖に代わるものがあっても良いのでは?と思ったりもしています。
 これも弱視ならではの発想かもしれません。その他、子育て、金融機関での困り事、オンライン会議、いくつかのテーマで意見交換、研修会を行なっています。中途で見えづくなってしまった人は、不安や心配があっても、福祉サービスや当事者団体へたどり着くまでに時間がかかったという声も多くありました。
 日本視覚障害者団体連合のホームページに弱視部会の運営通信や弱視者向けのリーフレットが掲載されているので参考にしてください。
 弱視者と云っても正に一人ひとりの見え方が違うので難しさはあります。視野の問題、羞明(眩しさ)、眼球使用困難症、色々な症状があります。社会の人に知ってもらうためには、当事者が声をあげていく事も大切だと感じました。
 すでに弱視部を立ち上げ活動している団体もあります。オンライン、対面での情報や意見交換、相談、福祉機器展や眼科医の講演会、点字ブロックの色を視認しやすくしてもらいたいなどの要望等の活動を行っています。
 山視福協でも、弱視者からの要望も掬いあげてはきましたが弱視者問題への取り組みの第一歩としてメーリングリストを立ち上げ、情報交換や困り事等発信できる場を作るよう準備を進めています。私は今後眼科医やライトハウス、他団体との連携の必要性も感じています。
 読者の皆さまの中には、山視福協にまだ入会されてない方、お知り合いで見えづらくなって困っている方やご家族の方、周りの人たちになかなか相談できない人もいるのではないでしょうか。一緒に弱視問題への取り組みをしたり交流していきましょう。もちろん、視覚障害者全体の生活の質向上が目的となっている会ですので、全盲の方、弱視の方、手帳の所持の有無は問いません。視覚障がい者の理解や支援に関心のある方、入会をお待ちしています。会へのお問合せやご意見は福祉プラザのなかに事務局がございますのでそちらにお願いします。

山視民協から

全ての障害者・患者に対する医療保障制度の拡充を求める請願署名にご協力を

副会長 伊東一敏

 全視協が加盟する障全協(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)は、毎年障害者の切実な要求や願いを国会に請願し署名運動をしています。今年度は、以下の項目について請願します。本会も全視協とともに点字署名を集めていきますので、ご協力をお願い致します。

請願項目
① 希望する全ての障害者・患者家族・介護・福祉サービス提供者に対し、回数制限無しに無料でPCR検査が受けられるよにしてください。
② 治療が必要な障害者にたいし、障害を理由とした受診・入院拒否が行われないようにし、医療スタッフの確保等、医療提供体制を拡充してください。
➂地方自治体で実施する重度心身障害者の医療費助成制度を国の制度として創設してください。
➃当面、重度心身障害者医療費助成制度に対する国のペナルティー制度を全廃するとともに、国の財政支援を行ってください。
 この請願のスローガンは、全ての障害者・患者の医療を保障するものであり、自治体の重度医療の無料化に対する国のペナルティー制度の撤廃や、国の医療費の窓口無料制度の創設など、本会が関係団体とともに目指している重度障害者医療費窓口無料の復活運動を後押しするものであり、できるだけ多くの署名を集めて、その道を開く新たな一歩にしていきたいと思います。
 一方、県が行おうとしているスマホ電子決済による医療費の窓口無料は、モデル事業をしている県立中央病院(利用できるのはその病院の所在地である甲府市の市民)・山梨大学附属病院(利用できるのはその所在地の中央市民)に限られていること。ほかの医療機関については明らかにしておらず見通しが示されていません。そのため医療機関の窓口でのスマホ操作の補助も検討中とのこと。このままいくとスマホができる人も含め多くの人たちが、この制度の対象外になる可能性があります。限られた人たちの実質窓口無料ではなく、誰もがいつでもお金の心配なく医療が受けられる窓口無料の復活こそ、重度医療の助成制度本来の姿ではないでしょうか。
 署名をしていただける方は、電話055-285-2124、伊東までご連絡ください。

ことばのミニ解説

≪ことばのミニ解説≫
 実りの秋も大分深まり、ワイン通の方はこの時期を楽しみにされていたのではないでしょうか?今月は、「ボジョレー・ヌーヴォー」について解説します。「ボジョレー」とはフランスのブルゴーニュ地方の南部に位置する地区名。「ヌーヴォー」は「新しい」という意味で、ボジョレー地区でその年に収穫されたブドウで作った新酒のことです。ボジョレー地区は上質なワイン造りに適した温暖な気候の土地です。「ガメイ種」というブドウとの相性がよく、ボジョレー・ヌーヴォーは法律で、ガメイ種のブドウを100%使った赤ワインとロゼワインと定められ、白ワインはないそうです。ワインは通常、収穫→発酵→醸造を経て翌年以降に販売されますが、ボジョレー・ヌーヴォーは、ブドウを潰さずにそのまま急速発酵させる独自の製法で造られるため、フレッシュでフルーティーな味わいと、深い色や味を出すことも特徴です。では、なぜ解禁日が決まっているのでしょうか?解禁日を定めていなかった頃は、他よりも早く販売しようと、発酵の不十分な粗悪品が売られることもあったそうです。そこで、ワインの品質を守るために解禁日が設けられました。当初の解禁日は、フランスの守護聖人を祭った「聖マルタンの祝日」と同じ11月11日でした。その後変更され、11月の第3木曜日に固定されました。日付変更線の関係で、日本では本国フランスよりも約8時間早く解禁日を迎えます。ワインは寝かせるほど熟成が進んでおいしくなるというイメージがありますが、ボジョレー・ヌーヴォーは、フレッシュな味と香りを楽しむワインなので、購入後は早めに開栓するといいそうです。赤ワインは通常冷やすと渋みが強くなるのですが、渋みが少ないため、軽く冷やしてから飲むといいそうです。おつまみの定番であるチーズやトマト料理をはじめ、さまざまなジャンルの料理と相性がよく楽しめます。新米もいいですが、新酒はいかがでしょうか?

うるおい俳句教室

埜村 和美のむら かずみ

龍田姫たつたひめの揺らす小袖か白き雲
縁側の母に肩掛けのちの月
隣保組りんぽぐみ招き卒寿の菊花展きっかてん

石井 迪男いしい みちお

二度と来ぬ日々を惜しむや冬来たる
立冬や甲府盆地の半世紀

小川 賢治おがわ けんじ

時雨忌しぐれきや着物の裾をひるがえす
竈猫かまどねこすみにかたまる人の影
炬燵こたつして足のぬくもり楽しけり

相沢 幸雄あいざわ ゆきお

えびす講恩師招いて食事会
さんま焼く香りが今では遠くなりけり
えびす講恩師と腕組み露店を歩く

中牧 洋子なかまき ひろこ

ねこの耳冷たき朝の豆腐汁
甲斐駒に初冠雪や膝のねこ

それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。

暮らしのヒント

 11月2日は「いい血圧の日」だそうです。11で「いい」、2は英語でツーなので「けつあつ」の最後の「つ」と掛け合わせたようですが、正直ちょっと苦しい気もします。でも、急に寒くなってくる今頃の時期に血圧について考えるのはとても良いことだと思います。冬場は寒さによる血管の収縮が起きやすく血圧が高めになります。
 特に気をつけたいのが秋から冬の寒暖差が大きい時期に起こりやすい「ヒートショック」です。浴室やトイレなどへ暖かい部屋から移動した時、寒暖差が激しいと温度変化によって脳卒中や心筋梗塞などを引き起こします。入浴の際は先にお風呂の蓋をあけて浴室を温めておいたほうが良いそうです。
 春夏の時期に健康診断などでひっかからなかったから大丈夫と思っていても、冬に測ると高血圧という人が多いそうです。年に一度ではなく、できれば家庭で、こまめに血圧を測る機会を増やして健康に気をつけたいですね。
 鯖・さんま・いわし・まぐろ・ぶり・鮭などの魚は血流を良くするDHA EPAという成分が多く、血圧を下げる効果があるそうです。調理が大変そうですが、缶詰でも効果があります。缶詰の場合煮汁にも栄養があるので汁ごと使うのが良いそうです。美味しく食べて毎日健康に「いい けつあつー」でお過ごし下さい。

新しい図書の紹介

◎デイジー図書

11-1

三萩みはぎせんや 著 6:08
七夕の夜におかえり

内容 兄妹のように育った聡士さとしが急死した。2年後、伊織いおりのもとに聡士のスマホが託されてから、不思議なメールが届き始める。天才肌の彼が遺した研究が夏祭りの夜に奇跡を起こし…。
(音訳者 田中 美智子)

11-2

キケロ 著 5:27
心を動かす話し方

内容 説得は「論理」「人柄」「感情」の3方向から行え! 一般論は最強の根拠! 古代ローマの雄弁家キケロの著作や、実際の演説、法廷での弁論を引用し、聴衆の心をつかみ、議論に勝つための「伝え方」を伝授する。
(音訳者:祢津 彩子)

11-3

菅野かんの 久美子 著 6:00
家族遺棄社会

内容 セルフネグレクト、ひきこもり、遺骨放置…。コロナ後に拡大する孤立人口。年間孤独死3万人。ふつうの人が突然陥る「家族遺棄社会」のリアルとは? 気鋭のノンフィクション作家による最前線ルポ。
(音訳者:平嶋 敏子)

11-4

井上 雅彦 監修 14:46
ギフト 異形いぎょうコレクション 53

内容 〈ギフト〉をテーマにした〈異形コレクション〉オリジナル・アンソロジー。飛鳥部勝則あすかべ かつのり「もう一つのおり」、黒史郎くろしろう可不可かふか」、斜線堂有紀しゃせんどう ゆうき痛妃婚姻譚(つうひこんいんたん」、平山夢明ゆめあき「アトムの子」など全15篇を収録。
(音訳者:田中 美智子)

11-5

辻堂 魁つじどう かい 著 7:33
春風譜しゅんぷうふ 風の市兵衛いちべえ

内容 我孫子宿あびこしゅく近くの村を訪れた市兵衛。家出した又造またぞうを迎えに出たのだが、又造は親戚ともども行方知れずだった。同じ頃、村近くで宿の貸元かしもとと、流れ者の惨殺体が発見された。市兵衛は失踪人探索を始めるが…。
(音訳者 武藤 紀子)

11-6

佐川 光晴みつはる 4:26
昭和40年おとこ

内容 昭和40年生まれで元体操日本代表の主夫・三男みつおが家族のために奮闘!? オリンピックを舞台に昭和から平成、そして令和へと時代をつなぐ、心温まる家族小説。『日刊ゲンダイ』連載を加筆し単行本化。
(音訳者 川手 京子)

11-7

飯島 敬一けいいち 著 4:08
自律神経を整える神門しんもんメソッド

内容 耳のツボを刺激して、自律神経と体性たいせい神経の両方を一瞬で整える「神門メソッド」を紹介。デジタルストレスに効く筋肉活性体操、仕事や生き方が変わった事例等も収録。
(音訳者:山田 恵美子)

11-8

斎藤 美奈子 著 7:50
挑発する少女小説

内容 大人になって読む少女小説は、新たな発見に満ちている。あの名作には、いったい何が書かれていたのか? 「小公女」「若草物語」「ハイジ」「赤毛のアン」「あしながおじさん」など、翻訳少女小説9冊を読み直す。
(音訳者:山田 跡部 秀子)

11-9

いぬじゅん 著 6:17
北上ほくじょう症候群

内容 神戸に住む琴葉ことはの会社が倒産。札幌にいる恋人に電話するが、なぜか歯切れが悪い。元カノの影が見え隠れし、悩んだ琴葉は衝動的に深夜特急に乗って、彼に会いに行くが…。心揺さぶる結末が待つハートウォーミングストーリー。
(音訳者:志村 香代子)

11-10

足立 絵莉 著 2:14
ログアウト

内容 オンラインゲーム、地元新聞への投稿とネット上での批判、苦手な友だち作り、家族、進路…。女子中学生の「私」を主人公に、移ろう季節と花々に彩られた切なく透明な一編。
(音訳者:志村 坂本 啓子)

つづいて、厚生労働省委託 デイジー図書です。

11-11

福島 香織 著 8:01
ウイグル人に何が起きているのか

内容 収容者数100万人といわれるウイグル人の強制収容。中国共産党による弾圧の魔手は、いまや在日ウイグル人にまで及んでいるという。現地ルポとウイグル人へのインタビューから、21世紀最悪の監獄社会の全貌を明らかにする。

11-12

野口 晴哉はるちか 著 8:15
整体法の基礎 19版

内容 内容:人間は誰もが元気に生きる力を持っている。自分の体の構造を知り、その力を発揮できるようになるための啓発書。
以上、厚生労働省委託 デイジー図書でした。

◎貸出おすすめデイジー図書

11月は秋が深まり、少しずつ冬に向かう季節です。そんな季節の中で楽しめる花といえば、なんといっても菊ではないでしょうか。菊は咲いている期間が長い花として知られていますが、最盛期は11月。各地で菊花展など菊に関するさまざまなイベントが開催されます。今月のワードは「菊」です。

S11-1

柴田 よしき 著 7:11
貴船菊きぶねぎくの白

内容 刑事を辞めた男は、十五年ぶりに最初の事件で犯人に自殺された現場を訪ねた。その場所にたむけられていたのは貴船菊の花束、白く小さな花は思いもよらない事件の真相を男に告げる。偶然にかいまみてしまった悪意、女性心理の襞にひそんでいた殺意。

S11-2

連城 三紀彦 著 22:33
隠れ菊

内容 浜名湖畔の料亭「花ずみ」。名女将とうたわれた姑が逝って一年がたった。ある日、料亭を継いだ夫からかかってきた不可解な電話から、それは始まった。その日を境に、平凡な主婦に甘んじていた通子の人生は世間の荒波にもまれてゆく…。

S11-3

吉行 和子 著 1:44
質素な性格 欲は小さく野菊のごとく

内容 仕事中心、小物がたくさん。でもこんなにすっきりした暮らし!掃除派を自認する女優・吉行和子が、掃除や朝の日課、おしゃれなど日々の暮らしと、旅・俳句について語る。

S11-4

大山 淳子 著 7:05
原之内菊子の憂鬱なインタビュー

内容 弁当屋の看板娘、おたふく顔の原之内菊子には特殊な能力がある。その顔を見た者は皆、“自分語り”が止まらなくなってしまうのだ。企画会社の社長は、菊子の力に惚れ込み、インタビュアーとして採用する。次々に特ダネを取ってくる菊子だが、ヤクザの組長の取材をしたことから、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。

S11-5

篠 綾子 著 7:11
菊のきせ綿

内容 江戸駒込の菓子舗照月堂しょうげつどうで女中として働きながら菓
子職人を目指す少女・なつめは、自分よりも後に店に入った安吉が職人見習いを始めたことに焦りを感じていた。そんな折、照月堂に立て続けで珍しい客が現れる。
以上、他館複製図書です。

◎テキストデイジー図書

こちらは文字データを基に作られた図書です。再生には、合成音声読み上げ機能を利用するため、想定された読みとは異なる読み方をする場合があります。こちらの図書は、CDでのお貸出はできません。パソコン・リンクポケット・PTR3のオンラインサービスを使い、サピエ図書館からダウンロードしてご利用ください。

11-1

色川 大吉 著 追憶のひとびと

内容 懐かしく多彩な知友たちを追憶することは“自分史”の記録でもあった。司馬遼太郎、高峰秀子、三島由紀夫、網野善彦など、50人との交流を通して「わたし」を語る。

11-2

成田 麻衣子 著 幸せを引き寄せる「香り」の習慣

内容 「いい匂いは、人を幸せにする」を座右の銘にしている著者が、匂いに関する様々な話題を提供しつつ、実生活で役立つアロマミスト等の作り方も紹介している。

11-3

吉野 やよい 著 涙の向こうに花は咲く

内容 ユーイング肉腫にくしゅという小児がんを患い、意識不明2カ月、再発など6年間の闘病生活を送った著者が、その後、周囲の理解を得て社会の中で生き、結婚するまでを綴る。著者と母が実践していた10のこと、父・母の談話なども収録。

◎一般図書CD

寄贈していただいたCDです。

11-1

森繁もりしげゴールデン劇場3 0:30
ラジオドラマ:ロマン誕生「妹の結婚」

内容 昭和30年代に放送された「森繁ゴールデン劇場」のラジオドラマを収録。山本周五郎原作「おたふく物語」三部作の第1部「妹の縁談」をドラマ化。寺島(てらしま)信子、朝丘雪路、三崎(みさき)千恵子といった名優たちの演技に、いずみたくの音楽が哀切深く絡む。

11-2

森繁ゴールデン劇場4 0:30
ラジオドラマ:ロマン誕生「湯治」

内容 「森繁ゴールデン劇場」のラジオドラマ、山本周五郎原作「おたふく物語」三部作の第2部「湯治」を収録。出演は、寺島信子、朝丘雪路など。

11-3

森繁ゴールデン劇場5 0:30
ラジオドラマ:ロマン誕生「おたふく」

内容 「森繁ゴールデン劇場」のラジオドラマ、山本周五郎原作「おたふく物語」三部作の第3部「おたふく」を収録。出演は、寺島信子、朝丘雪路、森繁久彌など。

11-4

森繁ゴールデン劇場6 0:30
ラジオドラマ:ロマン誕生「竹の子抄」

内容 昭和30年代に放送された「森繁ゴールデン劇場」の今東光こんとうこう原作のラジオドラマ「竹の子抄」を収録。森繁久彌と森光子というファン垂涎の共演。ふたりのセリフ運びの妙だけで創られる世界が、聴く者の想像力を掻き立てる珠玉の一作。

◎点字図書

11-1

長坂 道子 著 全4巻
アルプスでこぼこ合唱団

内容 スイス在住20年余。悶々とする日々で出会ったのは、妙に謎めいた仲間たちと共に声を合わせて歌うこと――。したたかでアンフレンドリーなスイスで直面した悪戦苦闘の日々を綴った、書き下ろし異文化エッセイ。
(点訳者 山田 栄子)

11-2

葉室 麟 著 全5巻
オランダ宿やどの娘

内容 長崎屋の娘、るんと美鶴は、江戸参府さんぷのオランダ商館長が自分たちの宿に泊まるのを誇りにしていた。そんな2人が出逢った、日蘭の血を引く青年・丈吉じょうきちは、かつて宿の危機を救った恩人の息子だった。姉妹は彼と心を通わせるが…。
(点訳者 古屋 玲子)

11-3

柳澤協二やなぎさわ きょうじ前川喜平まえかわ きへい 著 全3巻
官僚の本分

内容 安倍政権における「政と官」の関係は、政治主導というより、むしろ「全役所の官邸化」である――。半生を官僚として国家、社会、国民に捧げてきた柳澤協二と前川喜平が、官僚のあり方と政治との向き合い方を徹底して議論する。
(点訳者 矢崎 政明)

11-4

東野 圭吾 著 全5巻
疾風ロンド

内容 生物兵器が研究所から盗まれ、犯人から3億円の要求が。しかし、犯人が死亡して交渉が不可能になってしまう。手がかりは雪山らしき場所で撮影されたテディベアだけ。生物兵器の回収を命じられた研究員はスキー場へ向かうが…。
(点訳者 信田 千束子)

11-5

蝉谷せみたに めぐ実 著 全4巻
化け者心中

内容 文政ぶんせい年間の江戸。鳥屋を営む青年は、鬼探しの依頼を受け、かつて人気を誇った稀代の女形おやまとともに真相解明に乗り出す。第11回(2020年)小説野性時代新人賞、第10回(2021年)日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回(2021年)中山義秀文学賞受賞。
(点訳者 宮澤 越美)

11-6

小野 美由紀 著 全3巻
ピュア

内容 女性が男性を食べないと妊娠できない。そんな変わり果てた世界で、普通の女の子として生きるユミは…。表題作をはじめ、「バースデー」「幻胎げんたい」など全5編を収録。『SFマガジン』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。
(点訳者 布施 ゆかり)

11-7

ダニエル・フリードマン著、野口 百合子 訳 全5巻
もう耳は貸さない

内容 殺人課の刑事を引退して数十年。89歳になったバック・シャッツは、ラジオ番組のインタビューを申し込まれる。かつて逮捕して死刑執行が間近に迫る殺人犯が、バックから暴力的に自白を強要されたと主張しているらしく…。。
(点訳者 青柳 輝美)

つづいて、厚生労働省委託 点字図書です。

11-8

全国学校図書館協議会、田中 和雄 編 全1巻
こども詩集 わくわく

内容 「ひとりでも多くの子どもたちに読書の喜びを!」と、小学生に読んでもらいたい近現代詩52篇を収録。谷川俊太郎、まど・みちお、阪田寛夫、岸田衿子、川崎ひろし、工藤直子、長田弘、草野心平、宮沢賢治など、詩人30余名の作品を掲載。

11-9

斉藤 ひろし 編 全2巻
西遊記14 寂の巻じゃくのまき

内容 玄奘三蔵の一行がやってきた朱紫国しゅしこくでは、「国王の病気を治した者に、国土の半分を与える」と告知が出されていた。国王に呼び出された孫悟空は、脈を計るふりをし、丸薬を作るまねをしながら、本当の原因を探り、その病魔退治に乗り出す…。斉藤洋の西遊記シリーズ第14弾。

11-10

横田 明子 著 全1巻
手と手をぎゅっとにぎったら

内容 ぼくたち虹川にじかわ小学校の四年生は、栗の木特別支援学校で交流授業をすることになった。でも、特別支援学校って、いったいどんな学校で、どんな子たちが通っているんだろう。事前学習で初めて訪れた特別支援学校は、ぼくにとって驚きの連続だった…。

11-11

アトリー・アリソン 作、すがはら ひろくに 訳 全2巻
おめでたこぶた その1 四ひきのこぶたとアナグマのお話

内容 木かげの小道のほとりで、四匹のこぶたのきょうだいが、親代わりのアナグマと幸せに暮らしています。なかでもとびきり元気な末っ子のサムは、いつも好奇心旺盛。「幸運」をさがしに旅に出たり、森にたきぎを集めに行って川でおぼれそうになったり…。想像力が広がる全6話を収録。

11-12

松本 聰美さとみ 作 全1巻
ごいっしょさん

内容 ある日のこと、同じクラスの宮本君が、ぼくに聞いたんだ。「<ごいっしょさん>って知ってる?」って。「ごいっしょさん」は、秘密の言葉を唱えると勇気をくれる妖怪だ。だけど本当は、妖怪博士のぼくが友だちを励まそうとして…。不思議な「ごいっしょさん」パワーが巻き起こすうれしい出来事と友だちの輪、友情の物語。

11-13

エリナー・クライマー 作、小宮 由こみや ゆう 訳 全1巻
パイパーさんのバス

内容 パイパーさんは路線バスの運転手。ある日、迷い犬がアパートまでついてきて、次に、猫とひよこもやってきて、一緒に暮らすことになりました。でも、大家さんに、動物たちを追い出すようにいわれてしまい…。おんぼろバスに乗って旅に出たパイパーさんの、ほのぼのと心あたたまるお話です。

11-14

おくやま ゆか 作 全1巻
うりぼうウリタ もりのがっこう

内容 いのししの子・うりぼうのウリタはくいしんぼうであわてんぼ。森の学校に通って、ともだちと遊んでいます。そんなウリタの、ゆかいで楽しい毎日のお話4話。

11-15

ななもり さちこ 作 全1巻
やぎこ先生いちねんせい

内容 春の訪れとともに、山里の小さな小学校にやってきたのは、「先生一年生」のやぎこ先生。さっそく、入学したばかりの一年生子やぎたちと、ハラハラドキドキの一年が始まります。けれども事件を起こしてしまうのは、やぎこ先生ばかり。学校に着ていく服に悩みすぎて遅刻したり、夏休みの宿題を出し忘れてしまったり…。でも、八匹の子やぎたちは、元気なやぎこ先生の背中を見ながら、たくましく成長していきます。
以上、厚生労働省委託 点字図書でした。

◎デイジー雑誌

厚生労働省 委託 1枚
声の広報 厚生 第279号
山梨ライトハウス製作 1枚 1:40 第68回 白い杖愛護作文・生活体験文受賞作品

◎点字雑誌

全国銀行協会寄贈 1冊
令和4年度版キャッシュカードや通帳の盗難・紛失時のご連絡先 音声コード付

5冊頂きましたので、ご希望の方は貸出(055-223-1113)までご連絡下さい。4名の方に差し上げます

厚生労働省 委託 1冊
点字 厚生 第293号
公明党 寄贈 1冊
点字 こうめい 2022年11月発行
盲人伝道協議会 寄贈 1冊
信仰 2022年10月号
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈 1冊
東洋療法 2022年11月号
全国盲導犬施設連合会 寄贈 1冊
盲導犬情報 第29号
毎日新聞社 寄贈 1冊
信第89回全国盲学校弁論大会 全国大会弁論集

◎貸出おすすめデイジー雑誌

宮城県視覚障害者情報センター 編 1枚
声のカレンダー2023年 令和5年

 今月のおすすめ雑誌は、「声のカレンダー 2023年令和5年」です。毎日の暦は、日にち・曜日・六(ろっ)輝(き)を読み、記念日や各月ごとに歳時記もあり、物知りになれる毎年人気のカレンダーです。完成予定は12月上旬です。リクエストお待ちしております。

≪用具部からのお知らせ≫

 まずは、「プレクストーク リンクポケット」生産終了のお知らせです。10月26日付でシナノケンシ株式会社から、携帯型デイジー再生・録音機「リンクポケット」の生産終了が発表されました。お知らせによりますと、「2011年の発売以来11年間販売してきましたが、モデルが古いため、製造に必要な主要電子部品が生産終了となり、調達ができなくなりました。」とあり、あわせて「携帯型モデルとしての後継機はございません。」との発表もありました。これにより、リンクポケットは販売店に在庫がなくなり次第、販売終了となります。なお、修理対応については、従来通り受付を継続するとのことです。
 さて、11月は「白い杖愛護月間」です。今お持ちの杖について、曲がっていないか、白杖の先端についている石突はすり減っていないかなど、点検してみてはいかがでしょうか?
 現在、石突の無料交換を期間限定で実施しています。白杖をお持ちいただければ、その場で新しい石突に交換いたします。期間は12月16日(金)までです。交換はスタンダードタイプの石突のみで、対象となる白杖は、セガワケーン、リジットケーン、ポケッタブルケーン、IDケーン、セガワスリムケーンとなり、お一人様1回までです。ご希望の方は、まずはお電話にてご連絡ください。
 以上です。お問い合わせは、電話055-223-1113(貸出・用具専用番号)まで、お願いいたします。