広報誌「うるおい」(拡大版)第338号 2018年5月20日発行

目次 山梨ライトハウスから皆さんへ山視福協から山視民協からことばのミニ解説うるおい俳句教室暮らしのヒント用具部からのお知らせ
新しい図書の紹介 デイジー図書貸出おすすめ図書点字図書デイジー雑誌一般CD雑誌テープ雑誌点字雑誌

ライトハウスから皆さんへ

視覚障害のある方のための訓練について

 うるおい読者の皆さん、こんにちは。社会福祉法人山梨ライトハウス青い鳥成人寮で歩行訓練士の仕事をしています、金山佐保と申します。
 歩行訓練士の正式名称は、「視覚障害生活訓練等指導者」といいます。歩行訓練士というと、いわゆる白い杖、正式名称「盲人安全つえ」を使った歩き方の訓練をするのが仕事というイメージがあるかも知れません。確かにそれも私たちの仕事の一つではありますが、それだけではありません。
 視覚に障害のある方は、同行援護のサービスを使い、同行援護従業者の付き添いで外出等をされることも多いかと思います。そんな時、安全で効率的、見た目に自然でお互いにやりやすい付き添いや誘導をしてもらう方法を知っていると、より安心して出かけられます。そのような「誘導のされかた(手引の受けかた)」を訓練するのも歩行訓練士の仕事です。この方法を、視覚障害のある方のご家族に対してお伝えすることもあります。今までご本人も、ご家族も、どう支援を受ければ良いか、どう支援をすれば良いか分からず、お互いにおっかなびっくり、怖い思いや嫌な思いをしながらケンカしながら歩いていたところを安全で効率的な方法を練習することで解決できる場合があります。
また、日常生活のちょっとした動作も、目が見えにくい、見えないと難しくなることがあります。例えば、署名や印鑑を押すときの位置をわかる方法や、薬の種類、電子レンジや洗濯機などのボタン、スイッチ類の見分け方などを練習して自分でできるようになるなど、一つ一つは小さなことですが、大きな自信につながることもあります。点字訓練、コミュニケーション訓練も私たちの仕事の一つです。
 私たち歩行訓練士は、楽しい訓練をモットーに、毎日毎日、山梨じゅうをとびまわって多くの方々の訓練をさせていただいております。訓練は基本的に一対一で行なっています。あなたに合った訓練を受けていただくことで、生活が少し便利に楽しくなるかも知れません。ぜひお問い合わせをいただけたらと思います。

山視福協から

アプリの紹介  理事 梶原 剛

 今回は、音声コード読み上げアプリ「Uni-Voice Blind」を紹介します。「Uni-Voice Blind」は、視覚障害者、特に全盲者が、音声コードを読み取るために開発されたiPhoneアプリです。以下、全盲者がコードを読み取る操作の概略を記載します。
 アプリを起動すると、スキャン画面になります。カメラへのアクセスを求める警告が表示されたときは、OKを選んでください。
 スキャン画面では、ビープ音を頼りに操作します。アプリの説明には、「音声コードを5センチメートルの高さに合わせて画面に写してください。」と書いてあります。また、「音声コードは、印刷物の切り込みのすぐ横にあります。」とのことなので、これを目安に、iPhoneのカメラを音声コードのある場所に移動します。周りが暗いときは、遅いビープ音がなります。明るさを調節してください。スキャンがうまくいくと、シャッター音がします。その後、読み上げ画面になります。
 VoiceOverを使っている場合は、画面中央に読み取った文章が表示されているので、VoiceOverで内容を読む操作をしてください。カメラと音声コードの位置関係に馴れれば、全盲者も自力で音声コードを読み上げさせることができます。
 このアプリの他の機能としては、過去にスキャンしたファイルの呼び出し、スキャンした文章のメール送信などがあります。
 なお、音声コードやアプリの詳しいことについては、日本視覚障がい情報普及支援協会(電話 03-3208-5023)にお問い合わせください。

山視民協から

電車の調査と体験会について ほか   副会長 伊東 一敏

 今号は、表記のことと、岡山短大の山口雪子さんをめぐる動きについてお伝えします。
今年の1月と2月、電車の調査と体験会を本会の重点課題として実施する計画であることをお伝えしました。そして3月に、甲府駅を管轄するJR東日本八王子支社にこれを許可するよう電話で申し入れました。最初、担当者は調査は許可できないと言って断りましたが、調査と体験をする必要性などを粘り強く主張する中で、支社側は断る理由がなくなり「一般の乗客に混じってするなら許可は要らない」という回答でした。この計画は、歩行訓練士の金山佐保さんのアドバイスを受けて具体化され、その協力により実施のための準備を進めてきました。現在、JR中央線の普通電車は、押しボタンによる開閉式ドアになっているため、視障者が押しボタンを探して一人で乗車することは危険であり困難を伴います。これを解決するには、関係団体が要望している押しボタンの位置がわかるよう、音声で案内する装置を取り付けることですが、JR側は、今の車両では構造上設置することはできないことを明らかにしており、新しい車両になるのを待っていたらそれは遠い先のことになります。一方、事故が起こる危険は今日、明日にもあります。そんな中で今できる安全対策をみいだすための調査と体験をする必要があります。
 その実施日は、6月3日(日)の午前JR甲府駅で、参加者は会員とこれに協力していただく人の6人で、安全性を確保しながら金山さんの案内で行います。詳しい報告は次号でします。
「報告」
 4月のうるおいで、岡山短期大学の順教授の山口雪子さんが、去る3月29日教壇への復帰を求める裁判で、広島高裁岡山支部は、岡山地裁に続いて山口さんの訴えを認め勝訴したことをお伝えしました。ところが、4月9日、こともあろうにこの判決を不服として短大側が最高裁に上告しました。山口雪子さんを支える会ニュースの中で、山口さんは教壇復帰の道は長く遠くなったかも知れないが、最後までがんばりぬく決意を語りました。私たちは障害者いじめ、弱いものいじめのこの短大側の上告を到底許すことはできません。全国の仲間とともに最後まで支援します。

ことばのミニ解説

 最近、よく「○○ハラスメント」という言葉を耳にします。そこで今月は、「パワハラ」「セクハラ」「モラハラ」について解説します。まず、ハラスメントとは、人を困らせたり嫌がらせをしたりする行為を言うそうです。
 パワハラとは「パワーハラスメント」の略で、日本語では「職場の権力を利用した嫌がらせ」の意味を指します。職場において、上位の立場の者が下位の立場の者に対して、精神的もしくは肉体的な苦痛を与えて、職場関係を悪化させる行為と言われています。
 セクハラとは、「セクシャルハラスメント」の略で、日本語では「性的嫌がらせ」と言う意味になります。一般的に、学校や職場で男性が女性に対し、性的嫌がらせをすることを指します。
 モラハラとは、「モラルハラスメント」の略で、「モラルによる精神的な暴力、嫌がらせのこと」です。モラハラは言葉や態度で相手を精神的に傷つけて、相手を不安にさせたり、追いこんだりする行為のことを指します。様々な人間関係において、このようなことに出会うことなく、楽しく円満に過ごしたいものですね。

うるおい俳句教室 越石 一彦 選評

埜村 和美
惜春や導尊き師のことば
(評)恩師への想いを「惜春」を通して格調高く詠んでいます。上五、中七、下五の先頭を「S」音で揃えることでリズムが生じ、技法的にも優れた一句となっています。

来し方を偲ぶ師の句や春惜しむ
(評)句意は前句と同じですが、「Si」の音を四度重ねることで前句同様にリズミカルで印象深い作品に仕上がっています。俳句は五、七、五の短詩であり、一句におけるリズムは重要な要素となってきます。

小松 瑛
棟上げの槌音高く天を衝く
(評)いよいよ今日は上棟の日、清々しい空に槌音が響き渡っています。裸木の心地よき香りも辺り一面に漂っています。映像豊かな一句ですが、残念ながら季語がはっきりとしません。「上棟の槌音高く青葉風」等とすると初夏の清々しさが伝わって来ます。

小川 賢治
卯月来て畳の上は砂ぼこり
(評)春の嵐がもたらす砂埃にはほんとに閉口しますね。愛車の上はもちろんなこと玄関や畳の上まで砂だらけ。畳の上と特定したことで一層春先の埃っぽさが強調されました。俳句の季語では大陸からのこの春の砂埃を「黄砂」または「霾(つちふる)」等といいます。

啓蟄や身体の中はだるくなる
(評)日常のありのままを一句に昇華させると説得力がありますね。前句同様に読者も「そうそう」と納得していることでしょう。春先の体調の変化の様子がよく表れています。

石井 迪男
大根の花ひっそりと母の影
(評)味の良い大根の収穫には花を咲かせないのが原則。花を咲かせてしまった理由が下五に詠まれているのでしょうか。生前母が大切に育てていた大根なのかもしれません。「花大根」と「亡き母」が「ひっそりと」という措辞にて結ばれています。

時来たり蝌蚪の軍団出陣す
(評)蝌蚪とはおたまじゃくしのこと。一斉に孵化したおたまじゃくしの様子が「時来たり」と「軍団出陣」という絶妙な措辞で見事に表現されています。擬人化が成功しています。

中牧 洋子(ひろこ)
柿若葉一枝手折りて揚げごろも
(評)柿若葉の天ぷらですね。ポン酢もいいですが、若葉を味わうために私ならここは断然塩ですね。俳句らしく季節感たっぷりの一句になりました。

若竹の一夜にして我丈を越す
(評)地上に出た筍がグングンと伸びて青々としています。前句同様に季節感に溢れた力強い俳句となりました。構成が「五、六、七」となってしまったので「一夜にて我が背を越せり今年竹」等とするとリズムが生まれ、勢いも感じられます。

古屋 保
鯉泳ぐ澄んだ場所なしビルの町
(評)都会の鯉のぼり事情がよくでている一句です。マンションのベランダを泳ぐ小さな鯉のぼりをよく見かけます。泳ぐ空が違っても、鯉の大きさが違っても、子を思う親の気持ちに変わりはありませんね。掲句はそうした感情表現はぐっと押さえ、たんたんと詠んでかえって成功しています。

「総評」

 先今月も説得力のある佳句が揃いました。机上で仕上げた観念的な俳句ではなく、実際に見たこと、体験したことが一句の中心を成していることがその要因です。一句一句に作者自身がしっかりと反映されていることが説得力に繋がってきます。次回は「若葉」から「青葉」へ、また、「梅雨入」の候でしょうか。皆さんの「自分らしい」一句を楽しみにしています。

「春尽の即ち山の匂ふかな」 一彦

それでは、25日締め切り厳守でご投句をお待ちしております。

暮らしのヒント

今月の暮らしのヒントは、「歯の健康を守ろう」です。

 来月6月4日から10日は『歯と口の健康週間』です。この機会に自分の歯の健康管理を見直し、むし歯や歯周病の予防に努めましょう。
むし歯や歯周病は、お口の中全体に広がっている細菌や歯の周辺に付着している歯垢(プラーク)が原因でおこります。日常生活で次のポイントに気をつけてお口の中のケアを心がけましょう。

1.歯磨き
“食べたら磨く”習慣を身につけましょう。毎食後、丁寧に歯磨きをすることで、お口の中を清潔に保ち、細菌類が繁殖しないようにすることが、むし歯・歯周病予防の基本です。

2.歯間ブラシやデンタルフロスで歯垢を除去
歯と歯の間や、歯と歯肉の境目に付いている食べかすや歯垢は、歯ブラシだけでは取れにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスなどの用具を使って、しっかり落としましょう。

3.歯科医や歯科衛生士によるケアも必要
自分では取り除けない歯垢や歯石を除去するためには、年1~2回専門クリーニングが必要です。お口の中で起きているトラブルの早期発見・治療のためにもかかりつけの歯科医をもち、定期的に歯垢や歯石のケアを受けましょう。

新しい図書の紹介

◎デイジー図書

5-1

群 ようこ 著 4:37
老いと収納

内容 早く捨てなくっちゃ。マンションの大規模修繕工事をきっかけに、毎日少しずつ物を処分する日々が始まった。老いを考えれば、今処分したほうがいいものは山のようにある。どうやったら捨てられるのか?「捨てる」闘いを描いた奮戦記。 (音訳者 加賀美 綾子)

5-2

沖藤(おきふじ) 典子(のりこ) 著 5:41
老いてわかった!人生の恵み

内容 父の喀血、母の寝たり起きたりの生活、母違いの知的障害の姉、夫との不仲、望まない上京、母と父の死…。あの涙もあの怒りも、現在の平穏に至る大切な一歩だった。ノンフィクション作家、沖藤典子が半生を綴る。(音訳者 志村 理恵)

5-3

寺門(てらかど) 琢己(たくみ) 著 2:31
老いない体

内容 死ぬまで自力で呼吸し、歩き、飲み、食べ、眠り、目覚め、最期は自然に息をひきとりたい。このゴールに向かって、かわいくて素敵で格好いいセンテナリアン(百寿者(ひゃくじゅしゃ))になるための、整体の知恵。(音訳者 望月 志津子)

5-4

西村 賢太 著 3:58
芝公園六角堂跡

内容 厳寒の深夜、師・藤澤(ふじさわ)清造(せいぞう)の終焉地に佇む北町(きたまち)貫多(かんた)。何の為に私小説を書くのか。予定調和とは無縁の、静かなる鬼気を孕んだ四つの短編集。(音訳者 小林 素子)

5-5

竹内 明(めい) 著 11:34
スリーパー浸透工作員 警視庁公安部外事(そと)二(に)

内容 知りたい、私自身の正体を。休眠工作員として日本に潜伏する北朝鮮エリートと”公安の狂犬”と呼ばれ組織に裏切られた男が激突。(音訳者 長田 久子)

5-6

ツチヤタカユキ 著 5:35
笑いのカイブツ

内容 伝説のハガキ職人による青春私小説。(音訳者 内藤 文子(ふみこ))

5-7

松山 三四六(さんしろう) 著 6:41
ワインガールズ

内容 それぞれに悩みを抱えた三人の女子高生。恋と友情とワイン醸造に青春をかける、実話を基にしたストーリー。(音訳者 小田切 秀子)

5-8

川村 遼平 著 5:47
若者を殺し続けるブラック企業の構造

内容 なぜ私たちは“働きすぎ”に加担してしまうのか?どうすれば“働きすぎ”が当たり前の社会を克服することができるのか?“働きすぎ”をキーワードに「当たり前」になっている日本の働き方を問い直す。(音訳者 川井 洋二)

5-9

武石(たけいし) 晃一(こういち) 監修 5:27
夫の恋を許せますか?もう一度、彼を信じたいあなたへ

内容 なぜ彼は浮気したの?どうすれば2人は元通りになれるの? 浮気に気づいたけど、口に出せない、彼は謝っているのに、ついなじってしまう。恋愛・不倫問題の専門カウンセラーが贈る「やり直す」ためのセルフ・セラピー。
(音訳者 山田 恵美子)

5-10

勢古(せこ) 浩爾(こうじ) 著 5:45
ひとりぼっちの辞典

内容 ひとりぼっちで、何が悪い。ひとりぼっちだからこそ見えるものがある。あ行~わ行のさまざまな言葉のなかから、「ひとり」に関する象徴的な一語を抽出し、それぞれ解説する。(音訳者 佐藤 美代)

5-11

NHKラジオ古典講読 38:03
むかし語りへのいざない~宇治拾遺物語~

内容 作品の一部を朗読した後、その部分の解説が入ります。朗読→解説→朗読→解説・・・を繰り返しながら全文を読み進めていくものです。※2016.4/9~2017.4/1まで全51回放送された番組を1枚のCDに収録(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-12

FMシアター 0:52
ふたりの娘

内容 京都に住むアイコ(18)のところにいきなり東京から見知らぬ女子高生・香澄(かすみ)(17)が訪ねてくる。亡くなった親の骨を届けに来たという彼女。二人は、不倫関係にある男女双方の娘であった。不倫を一途な愛と讃える香澄に戸惑うアイコだが、共に行動するうちに父親への葛藤、自身の恋愛観に変化が生じる…。関西と関東の同世代の二人の少女。その対照的な会話と揺れ動く心情を、京都を舞台に鮮やかに描いた、第36回BKラジオドラマ脚本コンクール最優秀賞作品のドラマ化。本ラジオドラマは、平成28年度(第71回)芸術祭優秀賞。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-13

FMシアター 0:52
散歩道

内容 散歩で出会うだけの人との繋がりを、コミカルかつ温かみのあるドラマとして描く。本ラジオドラマの原作は、NHK厚生文化事業団「銀の雫文芸賞」2016最優秀作品。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-14

FMシアター 0:52
ほかの誰でもないアヤコ

内容 雨の日、女友だち栄子に「傘を届けてよ」と頼まれたアヤコ(30)は、駅前の階段で足をすべらせ頭を強打、気がついたらお花畑にいた。死神の使いから、「今までの人生でこんないいことしたって説明できないと、あの世に連れて行きます。制限時間は45分」と言われる。果たして自分に生きる値打ちがあったのだろうか?ダメ女アヤコは、30年の我が身のエピソードを振り返り、必死で生き残るための希望を探すのだった。本ラジオドラマは、平成28年度(第71回)芸術祭優秀賞。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-15

ラジオ文芸館 0:42
時計の傷(伊集院 静 著)

内容 小山(こやま)隆三(りゅうぞう)・勢津(せつ)は結婚して55年、社会人となった孫の成長を楽しみにしている平凡な老夫婦だ。2人には順調に育った1人息子の英幸(ひでゆき)がいた。その英幸が交通事故で急死し遺され
た男児を養子として育てながら、隆三自身も勤め先の不祥事・同僚の自殺など、様々な困難にぶつかる。隆三は、自分が若い時イギリスで買った腕時計を晩年孫にプレゼントするが、その腕時計には同僚の葬儀でついた傷が残っていた。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-16

ラジオ文芸館 0:42
煮こごり(井上 荒野(あれの) 著)

内容 晴子(てるこ)は鵜飼(うかい)光一(こういち)と穏やかな愛人関係にあった。その関係は31年に及ぶ。ある日突然、鵜飼がトラに噛み殺された。晴子は、それまで知ることを封印してきた彼の私生活を探り、死の真相を探る。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-17

ラジオ文芸館 0:42
季節はずれのきりたんぽ(小川 糸 著)

内容 クリスマスのごちそうには必ず「きりたんぽ」を食べていた秋田出身の父。そんな父が、病気であっというまに亡くなってしまった。初夏とも言える暑さの中で、母は四十九日の法要に「きりたんぽを作る」という。母は父を思い出しながら丁寧に鍋を作るが、その味はなんと雑巾のようにひどいものだった。「もう作れなくなっちゃった」と泣き出しそうな母。家族の思い出の「きりたんぽ」はもう作れないのか。“何気ない日常に幸せはある”ことを感じさせる、家族と食の物語。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-18

ラジオ文芸館 0:42
天国のベル(石田 衣良著)

内容 ある朝、突然耳が聞こえなくなった息子。母親の尚美は、病院で心因性の難聴であること、そしてなぜか「電話のベル」の音だけは聞こえるということを知る。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-19

朗読 5:00
江戸川乱歩パノラマ島(とう)奇談(きだん)

内容 「パノラマ島奇談」(昭和2年)、「陰(いん)獣(じゅう)」(昭和3年)、「孤島(ことう)の鬼(おに)」(昭和4年)の3作は乱歩ミステリーの傑作として高い評価を受けているが、最も夢とロマンの香りに満ちた中篇「パノラマ島奇談」を紹介。全20回分放送された番組を1枚のCDに収録。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-20

  4:44
NHK障害福祉賞入選作品集 第52回

内容 NHK厚生文化事業団HP上に、過去の最優秀・優秀・矢野賞の作品紹介有。(寄贈:NHK厚生文化事業団)

5-21

佐伯 泰英 著 6:38
剣と十字架 空也(くうや)十番勝負 青春篇

内容 坂崎空也は、仇討ちを企む東郷(とうごう)示現流(じげんりゅう)・酒匂(さこう)一派の刺客は忍び寄り、空也はさらに北へ、隠れ切支丹と異人の剣士が潜む野崎(のざき)島(じま)へと辿り着く。(他館複製図書)

5-22

佐伯 泰英 著 7:32
船(ふな)参宮(さんぐう) 新・酔いどれ小籐次(ことうじ) 9

内容 久慈屋(くじや)に請われ伊勢へ同道することになった小籐次。島田(しまだ)宿(じゅく)で川止めにあうなか地元の悪党どもを一掃した一行は、船を使って伊勢を目指すが、それを妖しい黒巫女(くろみこ)がつけ狙い…。シリーズ第9弾。(他館複製図書)

◎貸出おすすめ図書

今月は、2011年から13年の直木賞受賞作品は、いかがでしょうか。

S5-1

葉室(はむろ)  麟(りん) 著 8:48
蜩(ひぐらし)ノ記(のき)

内容 羽根藩(うねはん)の壇野庄(だんのしょう)三郎(ざぶろう)は幽閉中の元郡(こうり)奉行(ぶぎょう)・戸田(とだ)秋谷(しゅうこく)の元へ遣わされる。秋谷は不義密通の罪で家譜(かふ)編纂(へんさん)と10年後の切腹を命じられていた。当時の事件の真相探求を命じられた庄三郎は。(音訳者 佐々木 泰子)

S5-2

辻村 深月 著 6:50
鍵のない夢を見る

内容 町の中に、家の中に、犯罪の種は眠っている…。普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえ、現代の地方の姿を鋭く衝く全5編を収録。(音訳者 横内 藤子)

S5-3

朝井 リョウ 著 6:56
何者

内容 「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ?」学祭実行委員、海外ボランティア、学生団体リーダー、手作りの名刺、就活の情報交換がきっかけで集まった五人の切実な現実。影を宿しながら光に向いて進む就活大学生の自意識をあぶり出す、書下ろし長編小説。(音訳者 田中 美智子)

S5-4

安部(あべ) 竜太郎(りゅうたろう) 著 上11:19・下11:47
等伯(とうはく) 上・下

内容 養父母の非業の死により、故郷・能登を追われ上洛し、戦の只中へ。物事の本質を求める絵師の性(さが)と荒ぶる武家の血が苦難の道を歩ませることに…。長谷川等伯の生涯を骨太に描く。(他館複製図書)

S5-5

桜木(さくらぎ) 紫乃(しの) 著 5:22
ホテルローヤル

内容 ホテルだけが知っている、やわらかな湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。(他館複製図書)

S5-6

朝井 まかて 著 10:05
恋歌(れんか)

内容 幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士(いっし)に嫁いで水戸へ下った中島(なかじま)歌子(うたこ)。だが尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、囚われの身となる…。(他館複製図書)

S5-7

姫野(ひめの) カオルコ 著 7:00
昭和の犬

内容 犬から透けて見える飼い主の事情。柏木イク、昭和33年生まれ。8歳で犬に咬まれる。咬み痕を笑う母。19歳、東京の歯科の貸間に住む。美人妻の秘密。49歳、遠距離介護。自らも病に…。(他館複製図書)

◎点字図書

5-1

菊池 次郎 著 全5冊
サンセット・ボーイズ

内容 社長、駐在、球児、代議士、学者。お互いの本名も過去も知らない者同士、栄光と挫折の陰を引きずりながら今日を生きていく-。可笑しくて、そしてとっても切ない男達の物語。(青い鳥奉仕団点訳部)

5-2

沖(おき)藤(ふじ) 典子(のりこ) 著 各3冊
老いてわかった!人生の恵み

内容 父の喀血、母の寝たり起きたりの生活、母違いの知的障害の姉、夫との不仲、望まない上京、母と父の死…。あの涙もあの怒りも、現在の平穏に至る大切な一歩だった。ノンフィクション作家、沖藤典子が半生を綴る。 (点訳者 有賀 文枝)

5-3

川端(かわばた) 裕人(ひろと) 著 各3冊
太陽ときみの声

内容 サッカー命の高校2年生の主人公は、サッカー部のキャプテンに就任した矢先、突然の視力低下に襲われる。診断結果は、遺伝子性の難病。やがては失明の恐れもあるという。絶望に襲われるが、全盲者のためのサッカー「ブラインドサッカー」に出会い、光を取り戻していく。(点訳者 小西 てつ子)

5-4

阿部(あべ) 菜穂子(なおこ) 著 全3冊
チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人

内容 大英帝国末期、園芸家が日本で目にしたのは多種多様な桜が消えようとする姿だった。イギリス人「桜(さくら)守(もり)」の生涯を描く。第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。 (厚生労働省委託図書)

5-5

髙口(たかぐち) 光子(みつこ) 著 全2冊
介護施設で死ぬということ 生活支援の場のターミナルケア

内容 親の生き方・死に方を子どもが選ぶときがくる。介護施設でのターミナルケアの実際を紹介し、終末期の入居者と家族を通して親の看取り方を考える。(厚生労働省委託図書)

5-6

ジェフリー・アングルス 著 全1冊
わたしの日付変更線

内容 二つの言語を身の内に持った者だけが至れる境地―。二つの言語を行き来する気鋭のアメリカ人詩人による日本語詩集。第68回読売文学賞詩歌俳句賞受賞。(厚生労働省委託図書)

5-7

恩田(おんだ) 侑(ゆ)布子(うこ) 著 全1冊
夢洗(ゆめあら)ひ(い) 恩田侑布子句集

内容 現実と夢幻の間に立ち上がる世界を言葉の雫で鮮やかに描き出す。2008年夏から2016年春までの発表句より297句を収録した著者の第四句集。第67回芸術選奨文部科学大臣賞、第72回現代俳句協会賞受賞。(厚生労働省委託図書)

◎デイジー雑誌

厚生労働省委託 声の広報 厚生 第252号 2017年3・4月 1枚
NHK 寄贈 平成30年度放送番組時刻表 1枚

◎一般CD雑誌

内閣府政府広報室委託 明日への声Vol.60 1枚

◎カセットテープ雑誌

厚生労働省委託 声の広報 厚生 第252号 1巻

◎点字雑誌

内閣府 委託 ふれあいらしんばん Vol.60 1冊
厚生労働省 委託 点字 厚生 第266号2018年3月20日発行 1冊
日本盲人キリスト教伝道協議会寄贈 信仰 2018年4月号 1冊
NHK 寄贈 平成30年度放送番組時刻表(総合・Eテレ、BS1・BSプレミアム、ラジオ第1・第2・FM) 3冊
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈 月刊 東洋療法 第288号2018.4.1発行 1冊
全日本鍼灸マッサージ師会 寄贈 月刊 東洋療法 第289号2018.5.1発行 1冊
全国盲導犬施設連合会寄贈 盲導犬情報 第20号 1冊
京都国立近代美術館 寄贈 京都国立近代博物館パンフレット 1冊
毎日新聞社点字毎日 寄贈 第89回全国盲学校弁論大会 全国大会「弁論集」 1冊

◎拡大文字雑誌

京都国立近代美術館 寄贈 京都国立近代博物館 パンフレット 1冊

≪用具部からのお知らせ≫

◎市町村の日常生活用具給付制度を利用しての購入方法について

Q1 視覚障害者の給付対象になっている用具は何がありますか?
A1 電磁調理器(IH)、体重計、体温計、情報支援用具(PCソフト)、ポータブルレコーダー(プレクストーク)、時計、拡大読書器、点字器類などがあります。殆どの用具は、1、2級の方を対象にしています。さらに、等級だけでなく条件があるものもあります。例えば、電磁調理器(IH)、体温計、体重計は、晴眼者と同居していたら対象外になるとか、時計は、触読式のものは給付対象となりますが、音声式は、手指に障害が無くては対象外になるといった市町村もあります。

Q2 私は、障害者手帳(視覚)の5級です。何が対象になりますか?
A2お住まいの市町村によって多少違いますが、拡大読書器や点字器などは、3~5級の方でも概ね申請可能です。

Q3 去年ポータブルレコーダーを受給したので、今年はもう申請できませんか?
A3 日常生活用具にはそれぞれに、耐用年数がありますので、今年もポータブルレコーダーを申請するということは出来ませんが、その他の用具については、耐用年数が経過しているなど条件がクリア出来ていれば申請は可能です。
耐用年数の例;ポータブルレコーダーは6年、時計は、10年などです。

Q4 給付の申請に行く際には、何が必要ですか?
A4 障害者手帳と印鑑とマイナンバーが解るもの、購入したい用具の見積・カタログが必要です。お電話を頂ければ、ライトハウスから見積とカタログを郵送させて頂きます。商品を決めずに申請に行っても、市町村では審査が出来ませんので、ご注意ください。
まずは、ライトハウスへご連絡を下さい。

Q5 給付の申請は、本人が行かれない場合でも手続きができますか?
A5 本人が行かれない場合は、家族などが代理申請出来ます。その場合、障害者手帳と印鑑が必要です。

Q6 給付制度を利用すると、どのくらいの負担金額で購入できますか?
A6 負担金額は、お住まいの市町村福祉課へ確認する必要がありますが、前年の世帯の所得で算出され、概ね1割位とされています。しかし、中には超過負担金が発生する商品もありますので注意が必要です。
超過負担金とは、商品の価格から基準額(用具毎に決められた市町村の補助限度額)を差し引いた金額のことです。
例えば、プレクストーク(再生専用機)PTN3を例にとって説明しましょう。
本体価格 48,000円に対し、市町村の基準額が35,000円のところがほとんどです。この差額13,000円が超過負担金となります。これに基準額の約1割3,500円が加算されますので、結果18,500円の負担となります。市町村によっては、超過負担金が決定通知書などに記載されていない場合がありますので、特に注意が必要です。
このように、基準額の変更がされていないまま、商品の価格上昇に伴い超過負担金が生ずる用具(時計、点字タイプライター、点字器など)がありますので注意が必要です。
見積を持って申請に行かれると、福祉課の窓口で大体の負担金を予め聞くことが出来ます。

Q7 用具を受け取るまでどのくらい時間がかかりますか?
A7お住まいの市町村により多少違いますが、申請してから概ね1週間から10日位でご自宅に決定通知が届きます。それから発注、納品となりますので、大体2週間位かかります。連休や年度末などは、もう少しかかる場合もあります。

Q8 市町村から決定通知が届きました。どうしたらいいですか?
A8 ライトハウスから連絡をしますので、お待ち下さい。市町村からの通知内容は、決定通知書と給付券です。決定通知書には、負担金が記載されています。給付券は、記名、押印欄があり、用具を受け取る時にライトハウスへ提出するものですので、大切に保管しておいて下さい。
電気製品などは、保証期間の関係上、決定後に発注しますので、とにかく連絡がライトハウスから行くまで待っていてください。

Q9 用具の受け取りはどのようになりますか?
A9 自宅に届いた市町村からの書類(給付券等)と、印鑑、負担金を持参して頂き、ライトハウスで用具の引き渡しをします。
来館出来ない場合は、送料がかかりますが、送付することも可能です。この場合、負担金は郵便局から振込み、給付券等は郵送して頂く必要があります。電気製品など使い方の説明もしたいので、なるべくご来館頂ければと思います。

今回は、日常生活用具の給付についてよくある質問をもとに、説明致しました。用具を決め、申請し、市町村の審査、そして決定後に受取りと、なにかと手間も時間もかかりますが、せっかくの制度ですので、利用のお手伝いができたら幸いです。
用具に関するお問い合わせは、電話055-222-3502または、055-223-1113(貸出専用電話)でもお受けいたします。
なお、来館される場合は、必ずご連絡をお願いします。急にご来館頂きますと、ご予約頂いて来館されている方が優先させますので、お待たせする時間が長くなってしまいます。ご理解とご協力をお願いいたします。